EP3-41 ページ41
真っ黒なページに
ピンクの文字が並んだ。
嬉しそうにする妹を
更に、嬉しそうに見つめる登坂。
微笑ましくて
俺まで口角が上がる。
毎月、何だかんだと理由をつけて
こうやって妹のスケジュール帳に
色を加えてる登坂は
いつも、こう言ってる。
ー俺の使命だし、幸せなんだよね。
アイツを【ただの女の子】にする事が。
勿論、俺の隣でね?
A --デートかぁ♡
何着よっかなぁ〜。あ、新しいヒール出そうかな?
広臣 --ふふっ、そういうとこも好きだし
すげぇ嬉しいけど、その日はスニーカーじゃない?
ヒールじゃ、平衡感覚の検査出来ないだろ?笑
A --あ、そっかぁ、、また忘れてた。
ちゃんと書いとかなきゃだねっ笑
残念そうな顔をしながらも
すぐに笑顔で
【スニーカー】って、書き足した妹。
その姿を少しだけ
複雑そうな顔で見てた登坂は
妹の頭を撫でながら、口を開いた。
広臣 --、、あそこ歩こうか?
病院の側の桜並木。まだ、咲いてると思うよ?
A --え!ほんとっ?
広臣 --ふふっ、うん。
近くに、テラス付きのカフェもあった気がするし
その日は花見デートにしない?どう?
A --したいっ♡
広臣 --よし!じゃあ、決まり♡
A --やった♡どれ履こう?ちょっと見てくる!
広臣 --ははっ、ん。選んでおいで?笑
A --うんっ♡ありがとう、広臣♡
嬉しそうに登坂の膝から
跳ね上がって
玄関に駆けて行った妹。
その姿を見届けると
すぐにスマホをタップした登坂。
何をしてるかなんて
聞かなくても、わかる。
テラス付きのカフェから
ちゃんと桜が見れるかどうか、とか
そういう事を調べてるんだと思う。
要は、お得意の
リサーチってやつ。
広臣 --やっべ、、見えなく無いけど微妙じゃん、、
ほらね?
やっぱり読み通り。笑
焦った顔でブツブツ言いながら
忙しなく親指を動かし
真剣な顔で画面をスクロール。
つまり、今度は
他の案を探してるんだと思う。
広臣 --、、あ!出店、、やってるかも?
うんっ!よし!いいじゃん!いいじゃん!
Aちゃーーーんっ!!予定変更〜!出店が、、
敬浩 --あははっ、うるせぇな〜
嬉しそうに叫びながら
玄関に飛んで行った登坂。
妹にだけマメなのは
本当に、何年経っても変わらない。
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ぴーち??(プロフ) - おかえりなさい!待ってました!ただ読めることが幸せです!! (2019年1月24日 8時) (レス) id: d1320b5ff6 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - おかえりなさい!帰ってきてくれて本当に嬉しいです!ありがとうございます!これからも楽しみにしています! (2019年1月6日 23時) (レス) id: ecff513155 (このIDを非表示/違反報告)
あこぴこ(プロフ) - あゆの歌が出て来てちょっとテンションが上がってコメント失礼します!最初のお話も前見ていていつ見ても泣けます!更新頑張ってください! (2019年1月5日 22時) (レス) id: 5822f91488 (このIDを非表示/違反報告)
SAINTLAURENT(プロフ) - おかえりなさい!シンデレラの魔法もほんとに好きで何回も読み返してます!そして今回のPIBも涙しながら読ませていただいてます。ほんとに大好きな作品なので、これからも更新お願いします! (2019年1月5日 19時) (レス) id: cc1aa925b9 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - おかえりなさい!これからも、よろしくお願いします! (2019年1月5日 17時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:omiriii | 作成日時:2019年1月5日 4時