PRINCESS IS BACK ３

EP3-37 ページ37

A --広臣？広臣さーーん？

広臣 --、、ん？！なに？！

A --何じゃないよぉ、人の話聞いてる？









過去にトリップしていた間に
強く凛々しいプロデューサーから
優しく可愛い俺の女に戻っていたAが
キョトンとした顔で見つめてきた。









広臣 --うん！

A --絶対嘘ぉ。大事な話してたのに〜、、

広臣 --ふふっ、嘘じゃない。ちゃんと聞いてた！笑

A --じゃあ、なんて言ったか言ってみてっ？
私を放置して！一人で百面相してた時にっ！









どうやら、俺のお姫様は
聞いてなかったってことよりも
放ったらかしにされていたのが
気に食わなかったらしい。

子供みたいに
頬を膨らませて
ちっとも怖くない顔で睨んできた。

そのくだらなくも
可愛らしい姿が
愛おしいと同時に凄くホッとした。

さっきまでは
皆の柊木さんだったけど

今は紛れもなく
俺の知ってる
俺の愛する
俺だけの女だって、しっかり感じれて。









広臣 --ふふっ、好き♡ちゅっ

A --だーめっ！誤魔化さないでっ！

広臣 --別に誤魔化してないよ！笑
、、我慢してないから気にすんなってことだろ？
有難いと思ってる。お前のそういう優し、、

A --いや、我慢はしてるよって〜

広臣 --え？









俺の腕を避けた
不貞腐れMAXのAは
もう一度、距離を取り
真っ直ぐ俺の目を見つめてきながら
意を決した様子で、こう言った。









A --だからね？本当は全部一緒に行きたいの。
一日だって広臣と離れたくないし
好きな人が夢を叶えてる姿は沢山見たいもんっ。
でも、それはワガママだし、職権乱用になるから
ちゃんと考えて、我慢しようって決めたのっ！

広臣 --、、お前さぁ〜笑

A --わかってる。わかってるよ？
だから、私も仕事として、ちゃんと考えてやるから
広臣も私の事は気にせずに
歌手としてやりたい事を、しっかり形に、、

広臣 --もう〜、本当になんでそんなに可愛いの〜♡
俺、すっげぇ幸せっ！どうしよっ！笑

A --え？！ねぇ、ちゃんと最後まで聞いて？

広臣 --わかったわかった！俺マジで頑張るっ！
もう限界っ！ちゅーさしてっ♡

A --だから誤魔化さ、、

広臣 --愛してるよぉ♡ちゅーーーっ









やっぱり、天使。
やっぱり、一番。

俺の、頑張る糧で
幸せその物。

EP3-38→←EP3-36

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す