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EP3-2 ページ2

臣の強い意志と覚悟を感じ
全員が黙って頷いた。

勿論、何があっても
共に支えると心に誓いながら。









ーお願いがあるの。









臣が居ないタイミングを狙って
彼女が、俺達を訪ねてきたのは
手術を目前に控えた数日前。

俺は、すぐにわかった。

きっと、何か
縁起でもない事を
言い出そうとしているのだと。

それは岩ちゃんも同じで
すぐに、彼女に気づかれないように
臣へと連絡を入れていた。


案の定、彼女は
万が一の時のことを話し始めた。

臣の心を心配して。









ーもしも、後遺症が残ったら
私に関わるのは、やめるように説得して欲しいの。
他の障害なら自分で言えるけど、記憶を失、、









頼み事を聞き終わる前に
部屋の扉が大きな音を立て
臣の声が響いた。









ーお前は目、離すとすぐ浮気だなっ!
首に縄つけて連れ回すぞっ!









わざとふざけてるのは
誰もが、すぐわかったと思う。

笑ってたけど
目の奥は、悲しそうだったから。









ーお前の事、失いかけて
ボロボロになってる俺を見てきた皆が
そんな頼みを受け入れる訳ないだろ?









複雑そうな笑顔で
悲しみや切なさを隠し
話を終わらせようとした臣。

でも、彼女は
言葉を続けた。









ー誤解しないで?違うよ?
別れるとか、そういう事じゃなくて
私がもしも、広臣を忘れてしまったら、、


ーんな事ある訳ねぇだろっ!!!









彼女に対して
滅多に、大きな声を上げない臣が
男の俺達ですら
萎縮してしまうほどの怒鳴り声を発した。

思わず俺は、叫んだ。

『臣っ!!』



何故なら
既に、何となく察してたから。

まだ、過去は知らなかったし
想像すらしてなかったけど

大きな衝撃音や怒鳴り声が苦手で
そこに何かのトラウマを
彼女は抱えているのかもしれないと。









ーあ、、ごめんっ、ごめん。A。
びっくりしたよな、、ごめんな?

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ぴーち??(プロフ) - おかえりなさい!待ってました!ただ読めることが幸せです!! (2019年1月24日 8時) (レス) id: d1320b5ff6 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - おかえりなさい!帰ってきてくれて本当に嬉しいです!ありがとうございます!これからも楽しみにしています! (2019年1月6日 23時) (レス) id: ecff513155 (このIDを非表示/違反報告)
あこぴこ(プロフ) - あゆの歌が出て来てちょっとテンションが上がってコメント失礼します!最初のお話も前見ていていつ見ても泣けます!更新頑張ってください! (2019年1月5日 22時) (レス) id: 5822f91488 (このIDを非表示/違反報告)
SAINTLAURENT(プロフ) - おかえりなさい!シンデレラの魔法もほんとに好きで何回も読み返してます!そして今回のPIBも涙しながら読ませていただいてます。ほんとに大好きな作品なので、これからも更新お願いします! (2019年1月5日 19時) (レス) id: cc1aa925b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おかえりなさい!これからも、よろしくお願いします! (2019年1月5日 17時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:omiriii | 作成日時:2019年1月5日 4時

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