MIU404《Another Story》 (ページ44)

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「ここ空気薄いね」

ハムちゃんの声で落ちかけていた意識が浮上する

が、私が目を開けたと同時にハムちゃんの体が水に落ちていく

『ハムちゃん！』

ナリと一緒に全力でハムちゃんを抱える

「しっかりして！」

ナリがハムちゃんに声をかける

「手離していいよ、、、桔梗さんにさっきのだけ伝えて、必ず、、約束」

ハムちゃんはそう言って私の頭をサラリと撫で気を失った

「ごめんなさい、ごめんなさい」

ナリが泣き崩れた

『ねえ、何があったの？なんでハムちゃんとナリはここにいるの？』

私の問いかけにナリは全て教えてくれた

私はとんでもない人に買われて(飼われて)たみたいだ

『ナリ、悪いと思ってんならさ、ハムちゃんとの約束、守ろう』

ナリは私の言葉に涙を拭いて強く頷いた

「『誰か！！！！助けて！！！』」

「助けて！！！」

『誰か！！！！！』

私たちは全力で声を出す

私はどうなってもいい

でも、ハムちゃんとナリだけは助けて

お願いします

ハムちゃんとナリを助けて、、、！

ガゴッ

上から鈍い音がしたと思ったら光が差して顔を上げる

「成川か！成川無事か！」

伊吹の声だ

久しぶりに聞いたな伊吹の声

「羽野麦は！」

あぁ、志摩さんの声だ

「います！桔梗さんって人に！車のナンバー伝えてくれって！品川331の、しの、・・32！！」

伊吹と志摩さんはどこかに連絡して

そのあとハムちゃんを引き上げた

「ハムちゃん！ハムちゃん、頼む！」

伊吹の声の後の

「脈はある！間に合った」

という志摩さんの声

その声を聞いて私は気を張っていた足の力を緩めた