MIU404《Another Story》 (ページ42)

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You side

今日はなんだか騒がしい

さっきからドタドタ誰か走り回ってる

「いつまで不貞腐れてるんです。再会を祝しましょう」

あの方の声がやけに響いた気がした

誰かいるのか？

「嬉しいでしょう。ほら、泣いて喜んで。ありがとうって言ってごらんなさい。」

あの方は1人で喋ってるのか？

「あなたの本名は？」

え、、？

ハムちゃんの声、、？

「本当は誰なの？」

まただ

間違いないこの声はハムちゃんだ

でもなんで、、

私は押し入れの扉を少し開けた

え、、、

私の目にはあの方がハムちゃんの首を絞めあげている姿がはっきりと写った

『ハムちゃん！！！』

私は全力でハムちゃんの元へ走った

鎖とかで繋がれてなくてよかった

『ハムちゃんを離せ！！！』

私はあの方に殴りかかった

しかしその拳は片手で止められてしまう

あの方の片手には未だハムちゃんがいる

どうしようどうしよう

『ハムちゃんを離して！』

私のその一言にあの方の目が鋭くなる

「"モノ"は黙っていろ！」

私は初めてあの方、エトリに殴られた

が、私を殴るためにハムちゃんを離したエトリ

私はハムちゃんを抱き上げて全力で走った

それでも、もう何日も押し入れの中にいたから体力なんか無くなっていて、、

私たちはあっという間に捕まった

「迷惑かけさせないでくれよ」

エトリはそう言って再びハムちゃんに手を伸ばした

その時

ピリリリリリリ

エトリのスマホが着信を知らせた

「なんだ」

その隙に私とハムちゃんは逃げようとする

その時、目の前に同い年くらいの男の子が現れた

「逃げましょう」

男の子はそう言うとハムちゃんと私の腕を掴んで走り出した