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「お前、酒強くね？」
「割とね」
カウンターに突っ伏して
寝ちゃった神宮寺ちゃん。
目の前には沢山のジョッキ。
ちーっと飲み過ぎたなあ。
カウンターの中入って、
お皿とグラスを洗う。
「そんなことしなくていいって〜」
「いいのいいの、潰しちゃったお礼にね？」
「神宮寺が弱いのがいけないんじゃん」
「ふふ、寝顔かわい」
「へえ、こういうのがタイプ？」
「………ちがう、かな…」
タイプ、とか。
どうなんだろう。
いままで付き合ってきた人、特に共通点があるわけじゃないし。
……廉、なのかな。私のタイプって。
なんでも出来て、優しくて、かっこよくて。
でも、それって
ほんとの廉だったのかな…
今となっては、疑ってしまう。
もう、何がほんとかわからない。
「ちぇ、シラフで話せないとかいうからさ〜、てっきり弱いのかと」
「私、酔い潰れたことないかも。どんなに飲んでも記憶残ってるし、意識はっきりしてるし」
「顔色も変わんないのな」
「そういう岸くんだって」
「俺は、半分職業だし」
「職業？」
聞き返した私に、
ついてきなよ、って手をひらひら。
隣の、岸くんの店へ移動。
そこには
狭いけど、立派なバーカウンターが。
「バーテン…？」
「正解！最初は他の人の店で、俺はバイトだったんだけど。その人島出てったから俺の店になった」
「へえ。バーテンなんてかっこいいね」
「まだいける？」
「どーしよっかなあ。じゃあギムレット」
「どうしようかなって言ってる割に強いの頼むのかよ」
「あはは、"ギムレットには早すぎる？"」
「早かねえな、もうけっこーいい時間。」
ふふ、って笑って、
岸くんがカウンター入ってく。
私もその前のカウンター席に座る。
ちらって腕時計みたら、
びっくり。ほんとにいい時間。
飲み始めたの昼なのに…もう夜……
こんなの、ここじゃなきゃ
まず無いな…
「え！美味しい！」
「え、ってなんだし。意外とか言うなよ」
「意外！」
「言うなって！」
2人で顔見合わせて、笑う。
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かめ - めっちや、よかったです！この、作品好き (2017年7月7日 18時) (
レス) id: 185613c9fe (このIDを非表示/違反報告)
龍風(プロフ) - この作品の言葉のチョイスや物語の雰囲気が大好きです！とっても素敵なお話でした！！ (2015年8月30日 21時) (レス) id: 1b72ee1613 (このIDを非表示/違反報告)
じぐさ - 今まで読んだ中で１番位に良かったです！感動というか、楽しかったというか、言葉に表せないのですが素晴らしい作品でした！どちらの作者さんもこれからも頑張ってください！ (2015年8月26日 21時) (レス) id: b75a77f642 (このIDを非表示/違反報告)
星葉(プロフ) - すごく良かったです！文がきれいで読みやすかったです。これを映像化してほしいぐらい私この作品好きです！ (2015年8月16日 18時) (レス) id: ed2de52e9c (このIDを非表示/違反報告)
Natsumi .(プロフ) - ゆいさん、なつです！元平野なつです！お久しぶりです！！ りんりなさんとゆいさんのコラボ…全然知らなくて今更いっき見← 素敵な作品でした、また、書いてくださいおふたりで！！待ってます！！ (2015年8月16日 11時) (レス) id: 844a66fde4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい☆＆リンリナ
x他1人 | 作成日時：2015年8月2日 17時
