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「おかえりー。遅かったじゃん」

「まーね。あらんんとこまで行ってたし。」



神宮寺ちゃんが麦茶出してくれたのを、
優太くんが一気飲みしてる。

この店、ビールじゃないものもちゃんとあるのね…




「あんまり遅いから、俺と神宮寺、先に食べちゃったよ」

「なに作ったの?」

「黒糖クッキー」



オーナーさんが、
クッキーが沢山入った瓶を持ってくる。

ちらりと私を見て、目が合った途端
神宮寺ちゃんの後ろに隠れた。


…………そんな明からさまだと、
ショックなんだけどな…




「うお!おいし!Aもたべてみ」

「いただきます……、美味しい」

「よかったー…ね?岩橋?」

「………うん」

「夜ご飯は7時からにするからー」

「はーい」

「あ俺、今日はもう自分の店戻ってるわ」



ふらって手をあげて、
優太くんが店を出て行く。

その瞬間、目が合う。

そしたら、くいって口角をあげて笑った。


…心臓が、音をたてる。


いつもよりはやい。
変なの、こんなの。

…変なの。



「あれ、A、それ岸くんの帽子じゃん」

「……あっ、返すの忘れてた」

「明日にでも返せば〜?」

「うーん…」

「それより、シャワーでも浴びなよ。海でも入ったの?すっげ潮の匂いする」

「……やっぱり、いま、返してくる!」



ドアを開けて、外に出たら
丁度、隣の店のドアが閉まったところで。

そのドアを慌てて開けたら、
優太くんが驚いた顔して振り返った。



「どしたの?!」

「帽子!返すの忘れてた!」

「そうだったわ、ありがと。てか、そんなん、明日でいいのに」

「あ…いや、明日も忘れたらいけないし」



違う。うそ。

ほんとは、
もうちょっと、一緒に居たかったから。

優太くんと、居たいと思ってしまった。



昨日、会ったばっかりなのに
なんで?なんでこんな気持ちになるの?



「そっか、ありがとな」

「うん」

「……」

「……じゃ、じゃあね、」

「…あーまって………えっと、…飲んでく?」



ほら、こうやって
誘われるの狙ってたんだ。

私、何やってんだろ。

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設定タグ:岸優太 , 永瀬廉 , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:恋愛
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かめ - めっちや、よかったです!この、作品好き (2017年7月7日 18時) (レス) id: 185613c9fe (このIDを非表示/違反報告)
龍風(プロフ) - この作品の言葉のチョイスや物語の雰囲気が大好きです!とっても素敵なお話でした!! (2015年8月30日 21時) (レス) id: 1b72ee1613 (このIDを非表示/違反報告)
じぐさ - 今まで読んだ中で1番位に良かったです!感動というか、楽しかったというか、言葉に表せないのですが素晴らしい作品でした!どちらの作者さんもこれからも頑張ってください! (2015年8月26日 21時) (レス) id: b75a77f642 (このIDを非表示/違反報告)
星葉(プロフ) - すごく良かったです!文がきれいで読みやすかったです。これを映像化してほしいぐらい私この作品好きです! (2015年8月16日 18時) (レス) id: ed2de52e9c (このIDを非表示/違反報告)
Natsumi .(プロフ) - ゆいさん、なつです!元平野なつです!お久しぶりです!! りんりなさんとゆいさんのコラボ…全然知らなくて今更いっき見← 素敵な作品でした、また、書いてくださいおふたりで!!待ってます!! (2015年8月16日 11時) (レス) id: 844a66fde4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆい☆&リンリナ x他1人 | 作成日時:2015年8月2日 17時

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