45-2度目の偶然 ページ45
ｵｼﾞ「おーい！新！こっちに来てくれ」
オジさんに呼ばれて駆け寄るとカラーサンプルを三種類ほど見せられた。
ｵｼﾞ「お前、グレーならどれがいい？」
悩みながら一つを指差すと、オジさんは頷いてインテリアコーディネーターを呼んだ。
韓国の出店場所が漸く決まった。以前は中小企業の事務所だったその場所を改装して使うことになっている。
今はキッチンの仕様を検討していて、場所も含めて設計士とインテリアコーディネーターと合わせて4人で現場を見ながら話し合っているところだ。
ｵｼﾞ「新、コーヒー買ってきて」
ウォンをいくらか握らされ、分厚いコートを来て私は近くのカフェへ向かった。
これは、敵情視察でもある。
カフェの中に入るとレジが混んでいるため、テイクアウトでも時間がかかりそうだった。嫌だな〜と思っていると、後から入ってきたお客さんも同じことを思ったらしく、背後からため息が聞こえた。
まぁ、敵情視察の時間が増えたから良いとするか、と切り替えてキョロキョロと辺りを観察していると『Aちゃん？』と名前を呼ばれた。
驚いて振り返ると、後ろのお客さんが笑顔を向けてきた。
『えっと、ソクジンさん？』
JN『ジンでいいよー。久しぶりだね。またお仕事中？』
まさかの偶然に驚きつつ、頷くと『ここ、事務所が近いんだ』と言われた。
通りで。遭遇率が高いのは偶然でもなかったんだ。
ハッとしてキョロキョロと見渡すとジンさんが笑った。
JN『ジミン？』
『あ、いえ』
なんだか恥ずかしくなって縮こまってしまう。
JN『今日はジャンケンに負けたのが俺だけでさ。ジミンがついて来てくれることもあるけど、今アイツ忙しいから』
そうなんですか、と答えると首を傾げられた。
JN『あ。Aちゃんが居るってことは、今日はジミンは外泊かな？夕飯要らない？』
私は慌てて否定した。
『あの、今回ちょっと忙しくて。仕事が何時に終わるか分からないので韓国に来てることも言ってないんです』
JN『そうなの？』
はい、と答えると何故かジンさんが残念そうな顔をした。
JN『ここのところ忙しいし、疲れた顔してるからAちゃんの顔を見たら元気になると思ったんだけど』
それはどうだろう、と思っているといつの間にか前の列が捌けていた。慌てて注文をして4人分のコーヒーを受取った。
そしてジンさんに素早く挨拶してその場を離れた。
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まぁちゃん(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます！更新頑張ってください！いたジミナの仕事がわかるのかな？知ったヌナはどんな反応するんだろうと、ワクワクしてます！更新頑張ってください！！ (2019年12月8日 21時) (
レス) id: c9fb7178cf (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆オススメから作品を拝見ささていただきました^ ^丁寧に お話が進んでいくのと��ヌナ設定��が とても好きです☆この先の展開が とっても楽しみです☆更新 頑張ってください(*^▽^*) (2019年12月1日 8時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつの | 作成日時：2019年11月19日 14時
