5-嫁か友人か ページ5
JM「きょうは、かんこくにもどってきました」
そんな一言と共に、空港らしき写真が送られてくる。写真にはジミンと、知らない誰か数名が写っていた。仕事仲間かな。みんな揃ってマスクしている。
飛行機って、乾燥するもんね。
「おつかれさま。わたしはきょうは、のみかいにいってきます」
ジミンみたいに自撮りをする気にはなれなくて、代わりに繁華街と飲み会参加者を遠目に写して送った。
するとすぐに返事が届いた。
ーーのみかい？おさけ？だれと？
ーーかいしゃのひとたちだよ
ーーおとこもいる？
ーーいるけど
ーーAヌナ、きをつけてよ！
過保護だなぁ。何を気をつけることがあるゆだろ。
そう思いながらクスクス笑っていると後ろから「おい、新！」と呼ばれる。
振り返ると、同期の新田くんが立っていた。
彼は入社した時の研修でペアを組んだことがあって、其の頃は名字からシンシンコンビとか呼ばれていた。
ダサい呼び名だったから返事しなくなったら呼ばれなくなったけど。
新田「もう中に入れるってさ。……どうした？なんか顔が緩んでるぞ」
「はーい、行くよ」
ーーPrrrrr.
スマホをポッケに入れた途端に音が鳴り、慌てて手に取り通話ボタンを押した。
「もしもし？どうしたの？」
JM『ヌナ？あの、おさけのむの？』
「うん？そうだよ」
なんだか不機嫌そうなジミン君の様子に困惑していると、後ろから「新、ほら行くぞ」とまた新田くんに声をかけられた。
「あ、うん。先に行ってて。すぐ行くから」
JM「ヌナ？いまのだれ？」
「ん？会社の同僚だよ」
JM「どうりょー？」
「ちょっと待って……ああ、フェサ トンリョかな？」
Google先生に翻訳してもらいながらの会話も慣れたものだ。
JM「……はやくかえってきてね」
お前は嫁か、と一瞬ツッコミたくなった。
連絡取り合うようになって、彼はちょくちょく甘えてくるようになった。
元々の性格なのか、甘えたいタイミングで私と知り合ったのかは分からないけど、韓国でいうお姉さん呼びの「ヌナ」にも、時々ある弟モードにも随分慣れた。
「善処します」
JM「？」
「I'll do my best.」
JM「うん。かえったられんらくください」
「うん」
新田「新〜早く来いって！」
「はーい！じゃあね、ジミン君」
JM「あ、ヌナ！」
ポチっと通話を切ってお店へ足を進める。
ジミン君と話してると結構時間を食っちゃうので切るときは思い切りが大事なんだよね。
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まぁちゃん(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます！更新頑張ってください！いたジミナの仕事がわかるのかな？知ったヌナはどんな反応するんだろうと、ワクワクしてます！更新頑張ってください！！ (2019年12月8日 21時) (
レス) id: c9fb7178cf (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆オススメから作品を拝見ささていただきました^ ^丁寧に お話が進んでいくのと��ヌナ設定��が とても好きです☆この先の展開が とっても楽しみです☆更新 頑張ってください(*^▽^*) (2019年12月1日 8時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつの | 作成日時：2019年11月19日 14時
