37-ようやく ページ37
スマホが震え、画面にはジミンの文字。時計を見るとMステのスペシャル番組はとっくに終わっている時間だった。
香菜ちゃんに早く出ろと目配せされたので素直にボタンを押した。
『もしもし？』
JM『A？今いい？』
電話の向こうはなんだかガヤガヤしている。外では無さそうだけど。
『うん。仕事の途中？』
JM『ううん。終わって、他のメンバーの着替え待ち。もう少しでホテルに移動』
チラリと香菜ちゃんを見ると、スマホに「日本語で」と入力して見せてきた。
「今日は日本語でもいい？」
JM「うん。Aから電話ほしい、言ってくる、珍しいです」
途端に片言になるジミンに悶えつつ、横の香菜ちゃんの圧力に身を引き締めた。
「あの、さっきMステ見たの」
JM「えむすて？」
「えっと、ミュージックステーション！」
すると一瞬黙って「あ。あー！！」と大きな声を上げるジミン。
電話の向こうから「あははは！」と随分楽しそうな声が聞こえている。
JM『ヒョーン！A、今日の生放送見たって！』
私のことなどそっちのけで向こうでワイワイ話が進んでいるので、こっちもスピーカーに設定して香菜ちゃんに聞こえるようにした。
ｶﾅ「どういう状況なの？」
「たぶん、私がMステ見てたことを他の人に報告して笑ってる」
ｶﾅ「随分楽しそうね」
JM「ヨボセヨ？ごめん。放送、どうだった？」
「カッコよかったよ！」
JM「あ〜！照れます」
目を細めて頬を赤らめる姿が電話越しでも想像できる。
私がニヤニヤしていると、隣から本題を話せとばかりに冷たいオーラが送られてきた。
「えっと、ジミンはBTSっていうグループのメンバー？で、合ってる？」
JM「うん、そう！」
漸く気づいてくれて嬉しい、とジミンが言う。
「何で言わなかったの？」
JM『Aが気付くぐらいに有名になろうって、目標にしてた』
前から思ってたけど、ジミンって何事にもちょっとストイックというか、努力家というか。
「ビックリしたんだから。自分の彼氏がいきなりテレビに出てるんだもん！」
JM『ごめんなさい〜！ああ！でも嬉しい！気付いてもらえたの本当に嬉しい！』
余りにも嬉しそうだから、それ以上文句も言えない。
「今度オススメの曲とか、MV教えてね」
JM『うん。よければ、ライブも来る？』
「え？ライブ？」
ｶﾅ「あら。いいじゃない。私も行きたいわ」
JM「ん？友達？じゃあ2枚用意するね」
いつの間にかライブ行きが決まっていた。
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まぁちゃん(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます！更新頑張ってください！いたジミナの仕事がわかるのかな？知ったヌナはどんな反応するんだろうと、ワクワクしてます！更新頑張ってください！！ (2019年12月8日 21時) (
レス) id: c9fb7178cf (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆オススメから作品を拝見ささていただきました^ ^丁寧に お話が進んでいくのと��ヌナ設定��が とても好きです☆この先の展開が とっても楽しみです☆更新 頑張ってください(*^▽^*) (2019年12月1日 8時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつの | 作成日時：2019年11月19日 14時
