24-怪しい団体と ページ24
『仕事で来たの』
JM『本当に？それなら教えてくれてもいいのに』
ｵｼﾞ『新、知り合いか？』
いきなり韓国語で会話に混ざってきたオジサンにビックリして「はい。すみません。戻るんですよね」と反射的に答えた。そうだ。この人、韓国語ペラペラだった。
そして、オジさんをキョトンと見ているジミンに『上司です』と伝えた。
JM『……お仕事中、お邪魔して申し訳ありません』
ジミンが何かを迷った上で、そう発言するとオジさんは深く頷いて私の持っている機材類を攫っていった。
ｵｼﾞ『ここで解散にしよう。荷物は俺が運んでやるよ』
良い人すぎるよオジさん。けど、このアウェイな状況で置いてかれても困る！後ろの団体さんの視線が怖いもん！
JM『お？本当ですか？ありがとうございます！』
なんであなたが返事するの！小さく睨みつけると、『よかったね』と、笑顔を返された。うぅ。私、この笑顔に弱いの。
その隙に、オジさんは居なくなっていた。撤収早すぎる。
「えっと、ジミンは仕事は？」
後ろの人たちに聞かれたくなくてあえて日本語にする。
JM「おわりました。Aヌナはホテルにとまるですか？いく、いいですか？」
「う、うん。けど、後ろの人たちはいいの？」
ジミンは今気付いたとばかりに後ろを振り向き『ごめん。ちょっと出かけてくる』と声をかけていた。けれど、その内の一人が早口で何かを言っていて、それに対して同じく早口で何かを説明していた。
まだ私では聞き取れない。
待っている間、何人かの目線は私に固定されていた。
ふと、その内の一人に見覚えがあることに気付いた。マンション前に居たジミンのお友達だ。目元しか見えないけど、たぶんそう。名前はーー忘れた。
彼も私が気付いたことを察したのかペコリとお辞儀をくれたので、私もペコリとお辞儀を返した。
すると今度はニカッっと笑顔を見せられたので私もヘラッと笑っておいた。何だこのやり取りは。
するとそのやり取りに気付いたジミンが彼に何かを言っていて、周りが『お〜！！』と盛り上がる。
別の誰かがジミンに何かを言うと、ジミンがやや顔を赤くしながら照れ笑いをし、チラリとこちらを伺った。
そして団体客はジミンの肩を一人ずつ叩きながら奥の席へ消えていった。
『お待たせ』
まだほんのちょっぴり頬の赤いジミンと一緒に私はタクシーに乗り込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まぁちゃん(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます！更新頑張ってください！いたジミナの仕事がわかるのかな？知ったヌナはどんな反応するんだろうと、ワクワクしてます！更新頑張ってください！！ (2019年12月8日 21時) (
レス) id: c9fb7178cf (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆オススメから作品を拝見ささていただきました^ ^丁寧に お話が進んでいくのと��ヌナ設定��が とても好きです☆この先の展開が とっても楽しみです☆更新 頑張ってください(*^▽^*) (2019年12月1日 8時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつの | 作成日時：2019年11月19日 14時
