19-彼の後悔 ページ19
「これ、持って帰って」
手渡した紙袋をジミン不思議そうに受け取り中を確認すると彼は驚いたように顔を上げた。
紙袋の中身は彼が置いていったパジャマや着替え、歯ブラシなんかが入っている。
JM「アンデヨ」
ジミンはポツリと呟いた後に立ち上がり、私の腕を引いて、そっと抱きしめた。 触れるか触れないか分からないくらいだったけれど、腕の中にすっぽり収まっているこの状況にどうしたって顔が赤くなる。
ジミンは韓国語で一生懸命何か言っていて、彼が話すたびに耳元に吐息がかかってくすぐったい。いや、というかなんて言ってるか全然分かんないんだけど。
ジミンの胸を軽く押して隙間を確保すると、彼が顔を上げた。
テーブルの上のスマホを指差して「日本語で」と言うとジミンは「あー、はい」と言って困ったように微笑んだ。
困ってるのは私なのに！
抱きしめていた腕はそっと外され、その瞬時に少し肌寒さを感じた。
ジミンはスマホにそれなりの時間話しかけて変換すると、そっと私に手渡した。
JM「Aヌナに初めて会ってからもう少しで2年になるけど、あなたの傍にいるととても落ち着いて居心地がいいです」
居心地が良いって思ってたの、私だけじゃなかったんだ。
JM「だからずっと一緒にいたいけれど、僕は仕事もとても大切で、なかなか会えません。それに、言葉も上手くない。たくさん伝えたい言葉があるのに、機械越しでないと何も伝えられない。それが嫌でした」
1年以上、毎日のように連絡していたのに、確かに私達はお互いの言葉で話すことは極端に少ない。
JM「いつかは、あなたと何も隔てずに笑い合いたいと思っていました。それができるようになったら自分の気持ちを伝えようと思っていました。でも情けないことに、仕事がどんどん忙しくなって、日本語の勉強も思うように上手くいかなかった。毎日あなたのメッセージを訳して、返事を考えて送ってるけど、それ以外はなかなか日本語の勉強に時間を充てられなかった」
うん。忙しそうにしてるのはメッセージから感じてた。それでも毎日連絡くれたよね。
JM「あっという間に時間は過ぎました。そしたら、あなたは僕から離れようとしていました。テヒョンから、聞きました。だから、今日ここに来るときは本当に怖かった。もっと早く、言葉が通じなくても、機械越しでも伝えればよかったって」
そこまで読み終わり彼の顔を見ると、ジミンはスマホを私の手からテーブルへ戻した。
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まぁちゃん(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます！更新頑張ってください！いたジミナの仕事がわかるのかな？知ったヌナはどんな反応するんだろうと、ワクワクしてます！更新頑張ってください！！ (2019年12月8日 21時) (
レス) id: c9fb7178cf (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆オススメから作品を拝見ささていただきました^ ^丁寧に お話が進んでいくのと��ヌナ設定��が とても好きです☆この先の展開が とっても楽しみです☆更新 頑張ってください(*^▽^*) (2019年12月1日 8時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつの | 作成日時：2019年11月19日 14時
