熱帯魚の涙【TH】 (ページ50)

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ごめんなさい。

彼はそう言い残して楽屋に向かった。

2人から告げられた決意に私は溜息を

吐くしかできなった。

時間が解決してくれるのであれば

今すぐにでもして欲しい。

巻き戻して、大切な人を失わないように。

私も仕事に戻ろうとした時、

予想外の人物に別の人から声をかけられて

足を止める。

ジミン「あの、、ちょっといいですか？」

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撮影が終わり、急足で熱帯魚カフェに向かう。

今日はどうしても彼女に会いたかった。

冷たい心を暖めて欲しい。

『いらっしゃい。
お仕事お疲れ様。』

テヒョン「Aもお疲れ様。
いひひ。今日も遊びにきたよ～」

お店の魚たちに挨拶をして、

カウンター席に座る。

『何飲む？？』

テヒョン「んー。コーラ！
あ、でもその前に、、、

今日、2階に上がってもいいかな？
この間の相談、聞いて欲しくて。」

『、、もちろん。
じゃあ、お店閉めるから先に上がってて？』

彼女に言われた通り、2階に上がって

閉店を待つ。

5分もしないうちに彼女は上がってきた。

テヒョン「お邪魔します。
急にごめんね？」

『気にしてないから大丈夫！
それに、相談なら誰にも見られない所がいいもんね。』

ニコニコと笑う彼女を見ると

心が穏やかになる。

この笑顔が好きだ。

テヒョン「あのさ、この間親友と喧嘩したんだ。

理由はね、Aとハリンさんが言い合った内容と一緒。

俺がここに来ることをよく思ってないって。」

少し、驚いた表情を見せたAは

悲しそうな顔でそっか。と力なく呟いた。

テヒョン「でもね？
俺は何を言われてもここに来たいんだ。

Aと出会ったのは運命だし、
お互いに必要な存在だと思う。

でも、これがAにとって負担だったら
ここに来ることはやめる。」

『、、負担なんてない。

私も同じ。貴方にはここに来て欲しい。
ずっと。お互いが前を向けるまで。

近くにいて欲しい。』

震える声で話す彼女を力一杯抱きしめた。

この日を境に俺達の中で何かが変わり始めた。