熱帯魚の涙【TH】 (ページ36)

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目が覚めると、目の前に綺麗な顔があって

少したじろぐ。

ああ、あのまま寝てしまったのか。

『テヒョンさん！起きて！
仕事ある？？』

テヒョン「んん～～。
おはよう～～。ある～～。」

と言いつつもまた寝ようとするテヒョンさん

『あああ！また、寝ないで！
起きて！

おーい！テヒョンさーーん！』

まだ寝ぼけているテヒョンさんは目を瞑ったまま

私をぎゅっと抱きしめた。

”A”さんと勘違いしているのかな。

テヒョン「、、テヒョン。」

『ん？』

テヒョン「テヒョン”さん”じゃなくて、テヒョン。
なんで”さん”付けなの？」

『、、ああ。お客さんを呼ぶ癖かな。
確かに、友達なのに”さん”付けはおかしいよね。』

テヒョン「そ。
だから、テヒョンかテヒョンア。
絶対だからね。」

眠たそうに目を擦りながらそう話す

テヒョンが可愛かった。

『ああー。お店の準備しなきゃなのに
このままだと寝ちゃいそうだよ。

テヒョン、マイナスイオンでも出してるんじゃない？』

テヒョン「それはAでしょ？

俺、こんなに気持ちよく寝たの久しぶりだよ。」

『わぁ、それはいいことだね。』

もう少しだけ寝よう。

そう思った矢先、テヒョンのスマホから鳴って

眠気がどこかに飛んでいってしまった。

テヒョン「んん、、スマホ、、どこ、、、？」

『え？、、ああ、はい。』

テヒョンにスマホを渡すときに見えた画面には

”ジミン”の文字が表示されていた。