熱帯魚の涙【TH】 (ページ27)

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”テヒョン”「A！ハリン！
早く早く！」

私達は本当に沖縄に行って、

熱帯魚やカフェで使えそうな

グラスなどを見てまわった。

本気になった”テヒョン”はあっという間に

カフェの開業準備を進め、大学４年生の時

見事に「熱帯魚カフェ」を開業した。

”テヒョン”の願いもあって私はこのカフェで

働くことにした。

私が彼に想いを伝えることはできなかった。

”テヒョン”は本当に恋愛をしなかった。

彼は好意を向けてきた人に対し、

嫌悪感を示していたし

余程、あのことがトラウマになってしまったの

だろう。

彼は言わなかったけど、

彼の中には憎しみと共にまだあの想い人に対する

愛情が残っていたんだと思う。

悔しいけど勝てない。

彼の愛情が私に向けられることはなく。

ただ、隣で見つめるだけ。

”テヒョン「Aはこれからも友達で、
このカフェの従業員として
ずっとそばにいてくれるよね！！」”

私にもあの人に向けた愛情を与えて欲しい。

でも、いつか、、、この先もこのカフェで

”テヒョン”と過ごすなら

いつか、、、いつか、、、

私にあなたの愛が向けられる日が来ると信じて。

でも、そんなことは叶わなかった。