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龍「龍ちゃんの、飲ん……涼「龍友くんそれアウトー!」
あ、やっぱアカンかぁww」
亜「ひっどい下ネタww」
ふふ、と笑うと皆が少し驚いた後、
優しく微笑んでくれる
この環境に少し愛おしさを感じてしまう
ブー、ブー
そのタイミングを見計らってなのか、
ポケットから着信を知らせるバイブ音
取り出すと画面には"岩田剛典"
思わず顔が引き攣るのが分かる
すみません、と一言言って廊下に出る
外へと歩きながら電話に出る
岩「……A、」
『……どうしたの?具合悪い?』
名前を呼んだ声が思いの外低くて
少し背筋が冷える
岩「……隼に、腰抱かれてたね」
あぁ、タクシーから降りた時に
撮られたやつを見たのか、と納得すると同時に嫌悪感
『………一言目、それ?』
怖い思いして、怪我して……
確かに軽傷だけど……
それでも最初の一言は"大丈夫?"って言って欲しかった
そう思うのは間違ってるのだろうか
岩「…………」
無言になった剛典に、
何か言い返さなきゃと口を開いたその時
後ろから伸びてきた手に携帯をするりと取られる
隼「あ、お疲れ様です、隼です」
電話の向こうの声は、私には届かなくて少し焦る
隼「……僕が傍にいて、僕が守ります」
そう言って何か電話の向こうで言っているにも関わらず
返事も聞かずに通話を切る小森さん
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作者名:リナリア | 作成日時:2020年10月10日 10時