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隼「Aさん!この後ご飯行きません?」


龍「お、デートのお誘い?w」


隼「違っ……くないけど!」


涼「あってるんかいw」


隼「Aさん、捻挫したの利き手でしょ?
前食べたご飯美味しかったし……
きっと普段から自炊してるだろうからきついかなって」



亜「やっさしー!!」



フー!なんて沸き立つ彼らはいつも少年みたいで
可愛いなぁなんて…………これはきっと親心




隼「……それに、怖かったでしょ?
一人でいたくないかなって思っ……て………」



最後の方は言ってて恥ずかしくなったのか
顔を赤らめながらトーンが下がっていく小森さんに
思わず吹き出す



『ぷふっ、じゃあお言葉に甘えてお願いします』



普段の私なら断るところ



断れなかったのは、小森さんが
言っていることが当たっているから



階段から落ちるってなかなか怖い



押されて宙に浮いた瞬間、
ひやりと真っ白になる頭



襲い来る痛み



声さえも出なくなる



ドクンドクンと大きく波打つ心臓



痛みから浅くなる呼吸



上を見れば満足そうに微笑む悪魔のような顔




夢に出てきそうなほど不気味に笑う彼女の顔が
1人になったらきっと思い出してしまう




笑った私を見てか、OKしたことになのか
ぱぁぁぁっと効果音がつきそうなほど
眩しい笑顔を向けてくる小森さんに
自然と口元が緩む




亜「じゃ、俺も行くよ」


隼「え!!なんで!?」


涼「いや、また撮られたら大変でしょ
Aさん顔バレしちゃったし」


隼「……なるほど、」


涼「ってことで俺も行くね」


隼「ええぇぇぇ??!」



大きな声を上げて頭を抱え出す小森さんに
笑うなと言う方が無理……w



こっそり笑っていると
それに気付いた小森さんは
少し嬉しそうに、微笑んだ





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作者名:リナリア | 作成日時:2020年10月10日 10時

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