検索窓
今日:13 hit、昨日:21 hit、合計:60,457 hit

27 ページ27

.






隼「こ、これ!着て!」



『ありがとうございます』



無理矢理被せられたTシャツに袖を通すと
いつの間にか倒れるようにベッドに横になっている小森さん



『………これ、ほんとにマネージャーの仕事……?』




服についた汚れを流し、洗濯機にいれる



その間に、きっと二日酔いだろうから
朝飲めるように味噌汁を作る



『二日酔いの朝は味噌汁が1番だよねぇ…』



その間に洗濯が終わる



適当にその辺に部屋干しして、
寝室へ様子を見に行くと
ぐっすりと眠っている
時々気持ち悪いのか、唸ってるけど









『……はぁ、疲れた』



そう零すとぐいっと手を引かれ、
ベッドに倒れ込む




『わっ!……え、小森さん?』




手を握られたままで寝ている小森さん




『え、また……?!』



どうにもこうにも離してくれないその手は諦めると
途端に襲って来る睡魔



『………そういえば、睡眠邪魔されたんだった』




ふぁぁ、と大きなあくびひとつ漏らして
そのまま眠りについた





.





.





で、今目の前で赤くなったり青くなったりしている
小森さんを見て………
何となく昨日の苦労の腹いせでもしてやろうと
悪戯心が疼き出す




『………二日酔いですよね?
お味噌汁作ってありますけど飲みますか?』



「え、あ、は、はい……っ!」



あたふたしている小森さんに笑いを堪える




『………っ、いたっ』



昨日おぶったせいか、腰が痛んで
あえて大袈裟に痛がってみる



「えぇ!?大丈夫?!
え、やややややっぱり…………?!」




笑いを堪えながら寝室を出ていくと

「え?!どどどどーしよ!?」
「ごごごみ!な、ない?!え、」




『ぷっ!』



もう堪えることなんて出来なくて
涙を流しながら笑った



その笑いを聞いて慌てて出てきた小森さんの顔を見て
またしばらく、私の笑いは収まることはなかった





.

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , 小森隼
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リナリア | 作成日時:2020年10月10日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。