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その夜、北斗は慎太郎のところへ来ていた






「…慎太郎、」






襖を開けて、弱々しくそう呼んだ北斗に
立ち上がり、すぐに部屋へと招き入れる






「どうした、北斗?」





一旦座らせてから、
ゆっくりとそう聞くと、
視線を下げたまま北斗は口を開く





「お嬢さん…いつ結婚するんだったっけ?」







「まだ正確には決まってない」






「そう…か」






「………なんで?」






「………早い方がいいな、そういうめでたい事は…」








全然 " めでたい " なんて思ってない、
思い詰めたような表情でそう言う北斗に





慎太郎は何も返すことが出来なかった









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愛しさの花籠

抱えては 微笑んだ

あなたを見つめてた


遠い春の日々…








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あい - このお話大好きです! (2022年10月2日 12時) (レス) id: 72d1a3d1f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リナリア | 作成日時:2022年7月31日 1時

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