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小雨が滴る少し肌寒い夜だった








『ごめんね……大我…、ごめん…』







私は、さっきまで抱かれていた大我に
そっとそう呟く






すやすやと可愛い顔で寝ている大我の傍から
そっと抜け出した







音を立てないように屋敷を抜け出し、
小走りで向かった先…








それは、







『北斗!!!』







暗がりの中、北斗を見つけると必死に胸に飛び込んだ








「A…」







冷たい雨が抱き合う二人を濡らす







「A…いいんだな…?」







『うん…私…北斗の傍にいたい…っ』








熱い口付けに後悔を伺わせる色はなかった







私達が選んだのは、駈け落ちという厳しい道








…北斗にとっては、切腹の覚悟の上だった








『北斗が死ぬ時は…私も一緒だからね…?』







二人でいれるのならば心中さえも幸せだと、



命をも捨ててまで一緒にいたいと、




それほどまでに愛し合っていた








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あい - このお話大好きです! (2022年10月2日 12時) (レス) id: 72d1a3d1f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リナリア | 作成日時:2022年7月31日 1時

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