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満月が煌びやかに照らす夜







『うわぁ…、ホントに綺麗……』










私は一人、木蓮の木を下から眺めていた








「綺麗でしょ?」







後ろから松村さんの声が聞こえる







足音が聞こえ、隣に来たのが視界にうつり、
自然と口角が上がる







『うん、綺麗……』







二人で並んで見上げる木蓮は、
大きな月と無数の星を背景に咲き誇っていた







言葉を交わすことはなく、
ただ空を見上げては夜風が二人の間をすり抜ける






既に通じ合う空気がきっと流れていた








『…っ……、』







私の手にふわりと松村さんの手が重なる…






お互い、きっと自然にこうなる日が来る事は分かっていた






そこに愛を確かめる言葉こそ無いものの、

痛いほどに交わる想い








見つめ合う二人は、躊躇いさえも振り切って

ただ時の流れに任せるように




唇を重ねた――







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6→←.



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あい - このお話大好きです! (2022年10月2日 12時) (レス) id: 72d1a3d1f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リナリア | 作成日時:2022年7月31日 1時

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