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姉が来ているからか、どこか歓迎ムードなのか
少しいつもと様子が違った家の中を歩いていた






『あれ?慎太郎〜、お姉ちゃん知らない?』







先程、父上は出かけた為、
話が終わったであろうはずの姉の姿が見えない






ドタドタと、忙しそうな慎太郎にそう聞く






「僕は見てないですねー……」






『……そっか、』





何か大きな荷物を抱えたまま、
足早にその場を去った慎太郎の背中に
私の声は届いたのだろうか……








あの日以来、私は初めて悩み詰めていた




心当たりの無い罪悪感に押し潰されそう





京本さんが優しければ優しいほど
矛先を何処に向ければいいのか、




そして、このまま嫁いでしまえば





もう今のようには逢えなくなると気付いてしまった





…………そう、







松村さんに………







『……そりゃ、慎太郎とかに会えなくなるのも
嫌だけど………さ、』






うわ言のように独りで呟くと、
何処からか声が聞こえてくる…





声のする方へそっと近付く






「…ねぇ、お願い…!」




「何言って…」




「私、今でも樹しか愛してない……!」




「さやか………」





確かにそれはお姉ちゃんと、






樹……だよね?






待って、待って…?




どうゆうこと…?





ただ呆然となるも、その場から離れられず



しまいには、事の重大さに気付いてしまった













「…っ、A!」








襖の開く音と共に飛び出してきた
お姉ちゃんと鉢合わせてしまった






「お嬢………!」





開いた襖の中から驚いた顔の
樹も、こちらを向いている








『……ご、ごめんなさい!』






とっさに出た言葉がコレ






ホントは聞きたい事もあったのに、
走りだすようにしてその場を後にしてしまった











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あい - このお話大好きです! (2022年10月2日 12時) (レス) id: 72d1a3d1f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リナリア | 作成日時:2022年7月31日 1時

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