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『……ねぇ、ここ目立たない？』
「まぁまぁ」
『……で、なんでお父様がいるの？』
「まぁまぁ」
ライブ当日
案内された所はど真ん中の最前列
花道？と呼ばれるその先端を見て
小さくため息が漏れる
……そんなことより、兄と母を挟んだ隣に
父がいるのが気になるところ
何故両親までいるのか……
何を聞いても兄は" まぁまぁ "しか言わない
ひっそりと涼太の顔を見たかっただけなのに
こんな目立つところなんて……
" どうか見つかりませんように "
そう願って暗くなっていく会場に
ワクワクと心が揺れた
.
.
大きな歓声の中、ステージ中央から出てきた涼太
その姿がすぐにゆらゆらと揺れ
見えなくなってしまう
" やっと会えたね "
マイクを通してそう言うと
悲鳴にも似た歓声が起きる
ぽろりと零れ落ちて目の前がクリアになると
真っ直ぐにこちらを見て微笑む涼太の姿
私のわがままで逢いに来たりしてごめんね
突き放してごめんね
たくさんのごめんねが溢れ出てくる中、
1曲目が始まった
.
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りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*) (2022年7月29日 2時) (
レス) @page34 id: 1f7383785e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2022年2月23日 3時) (レス) @page13 id: 93e42dfe5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リナリア | 作成日時：2021年8月17日 8時
