Forget-me-not 2 (ページ27)

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Side R ページ27

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「……あ、ありがとうございます！！」

やっと、やっとこの時がきた

上機嫌で楽屋に戻ると心配したメンバーの顔が並ぶ

「………HIROさん、なんだって？」

「ん、いいって言ってくれた！」

不安そうな亜嵐くんにそう言うと
皆がほっとした表情になる

「じゃあ早くAちゃん迎えいこ！」

「その前に指輪だろ」

なんて、本人そっちのけで話す皆を
ゆるゆると崩れた口元を隠しながら見渡す

「…………みんな、ありがと、」

皆はきょとん、としたあと、
優しく笑った

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お察しの通り、
HIROさんのところへ結婚の承諾に行った

役員の人達からは反対され続けたけど
HIROさんが時間をかけて宥めてくれた

……Aが何故消えたのか、

そんなの予想はついていたし、
尚且つお喋りなお兄さんが聞かずとも
全て話してくれるから
いなくなった理由は割と序盤で知った

それでもすぐに迎えに行かなかったのは
Aが俺の為に頑張ってるのを知ったから

俺も認めて貰えるように頑張らないと、
そう思ったから今まで役員の人の説得をしていた

「……東京ドーム、最終日ってダメかな、」

ぽつりとそういうと、しん、とした直後
わぁ！っと盛り上がった

「いいじゃん！！ファンにも伝えれるし
一石二鳥！！」

「……でもAちゃん来てくれるの？」

「それは大丈夫、だと思う
最終手段でお兄さんに頼もうと思って」

「なるほどね！じゃあ早速最後にぶっ込む演出考えようよ！」

ウキウキと誰よりも乗り気な亜嵐くんに
皆賛同していつもより念入りな打ち合わせが始まった

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