Side R ページ24
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Aがいなくなったあの日から
早いもので、もう半年
ぼーっと窓の外を見ながら
飛んでる鳥？コウモリ？を目で追う
相変わらず都会の空は濁ってる
ーーーーーあのライブの後、贈り物を預かったと
スタッフが持ってきたものは花束
「……これ、」
綺麗な青の" 勿忘草 "
それを引き立たせるように咲く" かすみ草 "
" 私を忘れないで "
" 幸福 "
" 感謝 "
ドクン、と跳ねた鼓動に思わず胸を抑える
「あの、！これを届けた人は…………」
「あぁ、お帰りになられましたよ」
「……そう、ですか」
視線を下げた俺にぺこりと会釈して
去っていくスタッフ
携帯は持ってきてないと言っていたから
きっと繋がらないだろう
" 勿忘草 "
あの時と同じ
頬に伝うのは一筋の雫
" 忘れないで "ということは
" 戻ってくる "とも解釈できる
……都合のいい解釈かもしれないけど
「……大丈夫、ちゃんと迎えに行くからね」
今は、俺に出来ることをしよう
Aの為に
ぐっと歯を食いしばって、
乱雑に流れた雫を拭い去った
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りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*) (2022年7月29日 2時) (
レス) @page34 id: 1f7383785e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2022年2月23日 3時) (レス) @page13 id: 93e42dfe5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リナリア | 作成日時：2021年8月17日 8時
