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神山
今日も藤井くんを観察してみる。
また寝てる。
なんで授業中にあんな堂々と寝れるんやろ。
あ、起きた。
目ぇ合ったわ、今。睨まれたけど。
これが自分の意思でやってないって言うん？
のんちゃん意味わからんよ。
何か勉強する気になれんくて、人生で初めてサボってしまった。
この前初めて来た、屋上。
しばらく春風に涼んでいると、
ガチャ
「のんちゃん。」
「まだ分からないんやろ。流星がどういうやつか。」
暖かい声ででも顔は真剣で。
「一言だけ。流星は心にとんでもない傷をおってる。それを救えるのは神ちゃんってことや。これは一生のお願いな。流星を闇の中から引き上げてくれ。俺にはできひん。」
チャイムが鳴れば休み時間。
俺に救えるんやろか。藤井くんを。
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作者名：さんご | 作成日時：2018年5月24日 18時
