Silly 2 【三途春千夜】 (ページ2)

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thought ページ2

haruchiyo side

「命を奪うやつなんかと、いていいのかよ」

ずっと気になっていたことを Aに聞いてみる

此奴は、俺が梵天での話をしても、顔色ひとつ変えずに

にこにこと、俺の話を聞く

でも、此奴は堅気だ

しかも、看護師

Aを、巻き込みたくない

無理だといえば、俺はまた Aの前から姿を消す準備は出来ている

手放したくないのが、本音だが

彼奴の、柔らかい目を見詰めると

思ってもいなかった言葉が、そいつの口から出た

『春千夜さ、昔よく怪我してたよね』

「‥んまぁな」

Aは、懐かしいねと言いながら話を続けた

『春千夜が、１回凄い大怪我をした事があったじゃん？入院沙汰になったやつ、その時にね私思ったの。春千夜が、怪我をした時とか病気になった時、私が春千夜の看病をしたいって』

『その時はね、それだけだったの、でも春千夜が居なくなってから、私も進路を決めなくちゃいけなくて、それで看護師になったの、もしかしたら春千夜がまた大怪我して、帰ってくるかもしれないなら、その時の役に立つようにって』

そしたら、本当に役に立っちゃった笑

と、 Aは笑いながら話した

『だからね、いいの。確かに、今の仕事は楽しいし、やり甲斐もある。だけど、私の大切な人は春千夜だから、折角会えたから、もっと、ずっとそばに居たい』

本当にそれでいいのかとか、俺は、人殺しだぞなんて

考えが、頭の中を支配しようとするが

此奴の笑顔を見ていたら、なんだか悩んでる自分がどうでも良くなった

春「そうかよ」

皿洗いが終わり、水を止めると、Aが、所でと言った

『春千夜、今日はわたしは、もしかしてお家に帰れない日なの？』

春「帰さねぇよ」

『明日、７時に送ってね』

春「ん」

お前が、居るとよく眠れるんだよ