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You side





『おおええ感じやな 笑』


そう言いながら、にこおって、とびきりの笑顔で笑うのは


わたしの、片思い相手のかずまくん


心の中では、かずまくんなんて、何回呼んだかわからないけど、

それを本人の前で呼ぶとなると訳が違う




正直、かずまくんが、なんで わたしと こうやって
話してるのかよく分からないし、

なんだか、夢みたいだけど



凄く、凄く嬉しい






『Aちゃんって、勉強得意なん?』




ぼーっとしてたら、聞かれた



「‥んーん、生物とかだけだよ出来るの」


『ええ、ほんま?めっちゃ頭良さそうやのに』



苦手なものを、お互い補う?と、また、ケラケラと笑うかずまくんは

やっぱり、かっこいい



「壱馬くん、頭いいよね」


『お、なんで?』


「友達がね、よく言ってる、壱馬くん頭いいって」




これは、本当 唯一の友達 桃子が、
よく騒いでいる



かずまくんは、そういえば、凄く人気がある



そんな人と話してるのは、凄いこと、


きっと、他のクラスなら、わたしは
あちこちから、視線を集めていただろうけど


ここのクラスでは、そんなことは起こらない



ありがとう神様



『俺も、苦手なものは、さっぱりやなあ
なあ、 Aちゃん 今度の土曜日 生物教えて?』



‥え、?

土曜日 、学校ないよ、


「‥土曜日、学校ないよ、?」



『そんなん、知っとるよ 笑
Aちゃん、おもろいなあ 笑
この学校の近く、スタバあるやん?
そこで、一緒に勉強せぇへん?苦手なもの教え合って』




神様、話が急展開すぎます
A心が、追い付いてないです。




心の中で、葛藤していると、


『‥用事あった、?』


なんて、いかにも、濡れた仔犬みたいな目で見詰めてくるかずまくん




「んーん、!なんもない、いいよ」



そういうと、

よっしゃ! と、笑うかずまくんは、


どこか、別世界の人みたいに 可愛かった

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作者名:うみみ | 作成日時:2021年8月8日 3時

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