両思い139日目 ページ19
ついにテストの結果発表日となった。
朝から教室はどこかざわついていて、皆表立っては出さなくてもどうしようもなく気になっているのがわかる。かくいう私もカエデちゃんとの登校中、そのことについて話していた所だ。
「あ〜、ドキドキするね、テスト結果……」
「うん。でも今回は自分1人で目いっぱいに集中できたから今までよりはいい得点が取れてるといいな」
自嘲気味に笑うと、カエデちゃんは悲しそうに私の名前を呟いた。早く仲直りできるといいね、と元気づけてくれる彼女に曖昧に返事をした。
浅野君が私達に頼み事をしてきたあの日。悠馬を勉強に誘ったものの振られてしまった時から、何だか悠馬としっかり向き合えていなかった。
一緒に帰ろうと誘っても断られ、それに勉強も断られる。そしてそれが、全て、恐らく、メグちゃんとの予定があるから。
浮気を疑ってる、とかでは無いんだけど、モヤモヤするのはもちろんで。悠馬はそんな私に気づいて話しかけてくれてたんだけど、そこでも意地っ張りに微妙な態度をしちゃって変な空気に。
ケンカ、とまではいかないんだけど、ちょっとしたすれ違いが今も続いている。
テストの結果には正直期待している。悠馬との仲違いがあったからこそ、そのストレスをぶつけるように狂ったように勉強していたのだ。今回なら有希子ちゃんにも勝てるかも。そんな風に思いながらもう歩き慣れた山道を登った。
「さて皆さん。集大成のテスト用紙を返します。2本目の刃はターゲットに届いたでしょうか」
分厚い封筒を掲げた殺せんせーが私達を見回す。誰もが緊迫した目で先生を見ていた。
目標は浅野君の言うようにE組のトップ独占、そして全員がE組を出る権利を得る50位以内に到達。今回のテストは今までとは桁違いに難しかった分、中々にハードルは高いものだ。
「細かい点数に四の五の言うのはやめましょう。今回の焦点は、全員が総合順位でトップ50を取れたかどうか」
シュババ、とマッハ20で私達の手元にテスト用紙が返される。ふう、と一度息を吐いてバクバクとなる心臓を何とか落ち着かせた。…あんまり意味は無いんだけど。
「今頃本校舎でも総合順位が張り出されている頃でしょう。なのでこのE組でも、順位を先に発表してしまいましょう！」
皆は食い入るように自分の答案を見つめていたけれど、先生の言葉にパッと前を向く。くるくるくる、と順位が記載された大きな紙が黒板に張り出された。
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こころ(プロフ) - 更新ありがとうございます¨̮♡ このシリーズが大好きで、何回も読み返させてもらってます！ これからも応援してます⚐ﾞ (4月9日 21時) (
レス) @page32 id: 48cae749d2 (このIDを非表示/違反報告)
めめはし(プロフ) - 切ない、、すごく面白いです！！更新頑張ってください！！応援してます(*^^*) (4月1日 3時) (レス) @page28 id: b5191071e5 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 心情の描写が細かくて面白いです！！更新頑張ってください！ (3月1日 21時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてち(プロフ) - 久々の更新待ってました！ (1月23日 0時) (レス) id: 0239a939e2 (このIDを非表示/違反報告)
misaki(プロフ) - ほんとに面白いです。続きが気になりすぎます！！更新楽しみに待ってます！ (1月3日 0時) (レス) id: 0665649a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ангел | 作成日時：2022年10月10日 18時
