両思い122日目 ページ2
「いらっしゃい！どんぐりつけ麺はどんぐりでできたつけ麺です！山の天然食材をふんだんに使った新食感！お兄さん達みたいな価値を知ってる大人でも初めての美味しさだと思いますよ！」
「あぁ？本当にうめーんだろうなぁ？」
ついに本番になった学園祭。広い校庭に椅子と机を並べ、E組渾身どんぐり食堂が開店だ。
5名様来店です！と律から指示。急いでエプロンをみにつけて校門へと向かうと、来たのはまさかの人物たちだった。
「あぁ！！修学旅行の高校生！！」
杉野君の敵意満々の声を聞いて思わずカエデちゃんや有希子ちゃんと目を合わせる。そんな私達を庇うように渚君とカルマと杉野君は前に進み出た。
「何しに来たんだよ！！」
「また女子でも拉致るつもりぃ？？」
「もうやってねぇよ。バケモノ先公に出てこられちゃあ困るからな」
カルマの煽りにバツが悪そうに顔を逸らしながらも椅子にどかっと座る。少しだけ改心したのかと思いきや、その偉そうな態度はそのままだった。
「別に力を使わなくても台無しにできる。例えば、ここの飯がクソまずいと叫びまくったりちょいとネットで呟いたりなぁ」
やっぱり1度根が曲がってしまった人は戻らないのだろうか。厭らしく笑う高校生に皆警戒心MAXに睨みつける。.....だが、結局私達の心配は急に終わる事になった。
「か、看板メニュー、どんぐりつけ麺です」
「うっひょー！！美味そうっす兄貴！！全部頼んでいいっすか！？」
「バカヤロー！！バカが丸出しだ！！」
メニューを見るなりワイワイ騒ぎ出す下っ端の人達と
「こんなの、中坊が考えた適当な.....ってうんめぇぇぇぇ！！！」
1口食べるなりその美味しさに震えて叫ぶヤンキーさん。.....さっきまでの威勢のいい態度はどこへ行ったのやらだ。
「なかなかイけるだろ？みっちり1週間研究したからよ。麺はどんぐり、繋ぎには自然薯。山の食材は癖の強いものばっかだからなぁ。濃いつけ汁のつけ麺にした。
苦労したぜ？究極のバランスを求めた結果の豚骨醤油どんぐり麺よ！」
胸を張る村松君の声も届かないほどに頬張るヤンキーさん。しまいには
「びわのゼリーもあるわよ？私の肌とちょうど同じ柔らかさ。試してみない？」
「で、でも金が.....」
「駅前にあるわよ？ATM♡」
「「おろしてくるっすー！！！」」
ビッチ先生の色仕掛けにまんまとハマる始末。麓で桃花ちゃんが客を入れ、店でビッチ先生が貢がせる。なんという師弟連携プレーだろうか。
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こころ(プロフ) - 更新ありがとうございます¨̮♡ このシリーズが大好きで、何回も読み返させてもらってます！ これからも応援してます⚐ﾞ (4月9日 21時) (
レス) @page32 id: 48cae749d2 (このIDを非表示/違反報告)
めめはし(プロフ) - 切ない、、すごく面白いです！！更新頑張ってください！！応援してます(*^^*) (4月1日 3時) (レス) @page28 id: b5191071e5 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 心情の描写が細かくて面白いです！！更新頑張ってください！ (3月1日 21時) (レス) @page28 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてち(プロフ) - 久々の更新待ってました！ (1月23日 0時) (レス) id: 0239a939e2 (このIDを非表示/違反報告)
misaki(プロフ) - ほんとに面白いです。続きが気になりすぎます！！更新楽しみに待ってます！ (1月3日 0時) (レス) id: 0665649a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ангел | 作成日時：2022年10月10日 18時
