Send your feelings (ページ15)

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～勇征side～

放課後

さて！そろそろゆせ出動しますか！

指定された教室にいつもより早めに向かうと既に揃っていたのはAだけだった。

え、これ早速めっちゃチャンスじゃん。

急いでAの隣の席に座る。

勇「ねぇA、ちょっと聞いていい？」

「もうー、急になにー？」

Aはおどけ笑いながら首を傾げている。

勇「Aは好きな人っているの？」

「は！？」

Aの顔から笑顔が消えてどんどん引きつっていく。

お、これはもしや脈ありタイプか！？

勇「え？これってもしかして好きな人いるタイプ！？」

「えっと、、いるにはいるよ？」

いるんかい！しかもそこまで素直に言ってくれるとは思わなかった！！

勇「えっ！誰々？」

「やだ！言えない！！」

ぴしゃりと言い返されてしまうがなんとか少しでも情報を貰おうと食い下がる。

勇「えー！お願い！何か教えて！！」

「教えてって言われても…うーん、その人のこと、私は高校3年間ずっと好きなの。」

えへへと笑いながら言う。

…3年間。

その恋ってどれぐらい辛いんだろうな…

勇「A凄いね！3年間ずっと好きってことでしょ！？」

「ううん、ただ私馬鹿なだけなんだよ？叶うはずのないのにずっと願ってるだけなんだもん。」

勇「バカじゃないよ！それって凄い事だもん！俺さ、誰のこと好きなのか分かんないけど、応援するね！」

「ふふっ、ありがとっ！」

ふんわりと優しい笑顔でみてくるAはとても眩しかった。

夏喜のことはどう思ってるんだろ…

1番聞きたいことだけど、少し躊躇ったのと、他の人達が来てしまったので、聞けなくなってしまった。

集まりが終わった後に話しかけようとしたらAはすぐ担任の世界先生のところに行っちゃって結局聞けないまま部活に向かった。

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