大毅くん、好きでした。

生きる場所 ページ5

桐「しげ、どしたん？今日お前らしくなかったで」









あいつがいなくなってから1週間。





俺は普通やけど、周りから見たらおかしいらしい。









「そんなことないわ」





桐「や、おかしいって。しげいつも、昼飯弁当やったやろ？なのに最近ずっとコンビニやし、ニキビできてるんは健康不良の証拠やで。全く、重岡くん最近おかしいよ〜って部署の女の人が嘆いてるで」





「そんなん知らんわ！」









会社では、俺とあいつが付き合ってるのは黙っていた。





仕事とプライベートは分けたいし。









桐「なんかあったんやろ？話聞くで」





「...照史の奢り」





桐「そうくる！？しゃあないなー」









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桐「しげがこんなに飲むなんて珍しいなぁ？」





「うるさいな、たまには飲ませろや」





桐「はいはい、俺が送るのはここまでな？あとちゃんと帰れよ」





「んー！おーきに」









照史に手を振り、マンションの中へ入る。









「ただいまー、あっれ、かえってこーへんー！あ！あいつおらんのやっけ！はは！！」









今日は抱きつく相手がおらん。





その寂しさは、自虐的に笑っても全くマシにならなかった。





フラフラしながらキッチンに行き、水を飲む。









「俺は、お前がおらんくても、生きてけんねん」









幸せそうに笑ってる俺とあいつ。





俺は残ってる気力で写真立てを伏せた。









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10月29日 11時48分のできごと

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