BTSとヌナ

宿舎 ページ49

【JK side】

思えば、こんなに女の人に触ったのは始めたかもしれない
……言い方がいかがわしいけど


俺の腕の中で苦しそうな顔のまま目を閉じている〇〇さん
シヒョクヒョンが用意してくれた車の中は、

異常に静かだった

この人がこの車に乗ったのは最初の日以来
俺たちに気を遣ってくれて、わざわざバイクを持ってきた

……可愛らしい顔の人がバイクっていいうのは意外だったけど


え、可愛いと思うよ？
〇〇さん
他の人と比べると、目も大きいし、スタイルもいい

女のスタッフの人はそれもひっくるめていじめてたっていうのも
もしかしたらあるのかもしれない



運転手「…〇〇さんにお大事にって言っておてよ」

NM「はい、ありがとうございます」


宿舎に着くと、〇〇さんと親しい運転手さんがそう言って
〇〇さんを心配そうに見つめた


……礼儀が正しい
いい人

そう言って今はポンっとこの人の顔が浮かんでくる
優しそうな笑顔と一緒に……



JN「ジョングガは、部屋に寝かせてあげて」
JK「はい、…誰かドアを開けてくれませんか俺、両手塞がってるんで」


HS「俺が行くよ、〇〇さんの荷物も持ってるから」




俺は、〇〇さんを俗にいうお姫様抱っこ状態で運んでいるため手が塞がっていた
ヒョンと一緒に、1番奥の〇〇さんの部屋に向かう

その間も、いつもは明るいヒョンも静かだった



HS「ここだね……」
JK「はい、」


初めての〇〇さんの部屋に少し緊張する
恐る恐るヒョンが扉を開けた



「「え……？」」




ヒョンと一緒に言葉をなくす
だって……

その部屋は、とても使われてるとは思えない、
〇〇さんがくる前までの空き部屋に段ボールが数個増えただけの
家具も何も置かれていない部屋だった



使ってない？


……もしかして、シヒョクヒョンからあの話が降りたら、
すぐにでも出ていけるように？？？

朝に帰ってくるのは、この部屋に何もないから？


元々置いてあったベットも骨組みがあるだけで
マットレスや、布団などは一切なかった





HS「俺たち…ほんとに、この人のこと何も知らないんだな

部屋、使ってると思ってたのに

朝も一回部屋に入ってるから……」





悲しそうな顔をしたヒョン
……俺だって、まさかこの人が

こんなになってるなんて思ってもなかったですよ……








そっと、俺の腕の中で眠っている〇〇さんに目線を移した






〇〇さんがとても…






とても…小さく見えた

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