【呪術廻戦】巫女と呪術師と呪いの王 I (ページ9)

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死刑　　　you side ページ9

「死刑だ」

「そんなあやふやな物を我々の身内に入れるわけがないだろう」

「危険な存在となる可能性が少しでもあるなら、早期対処するべきだ」

これは…ハメられたのかしら私

あの目隠しくんに

私は呪力を抑えるお札をたくさん貼られた縄に両手を縛られて

薄暗い部屋に案内された

しばらく待つと、少し上の方からいくつかの声が聞こえてきた

死刑…

五条「だからぁ言ってんじゃん、ボケるにはまだ早いと思うよ？
　膨大な呪力に加えて、あの両面宿儺の現役を知っている
　もしかしたら、宿儺のストッパーになるかもしれない」

驚いた…宿儺は死んで呪物となっているのにも関わらず、

こんなに恐れられているのね

「宿儺の力を抑えられないと判断すれば即刻虎杖悠仁ごと殺せばいいだけだ」

「呪霊は祓う対象だ、こちら側になる事はない」

「いくら五条でも、今回ばかりはお前の言う通りにはならんぞ」

ここにいる全員が呪術師…、、、

不思議と怒りが湧かないのは、長い間封印されすぎたからかしら

宿儺の器の彼に後で教えてもらった事だけれど

私が生きていたのは今から1000年前みたいで

ここにくるまでの景色も恐ろしく変わっていた

全てが見た事ないもので…もう、私の知り合いは誰にもいないのだと

思い知らされた

五条「ったく、これだから老害は…」

「いい加減にしろ、そいつは死刑だ」

A「私も、死ねるものなら死にたいわ」

五条「えぇ、、」

好き勝手に死刑、死刑と…

宿儺よりも失礼な人たちね

A「けれど私は死なない、死ねないの」

「…どう言う事だ」

A「私は反転術式が先天的にこの身体に宿っています
　つまり、反転術式が常に発動している状態」

五条「えー、僕聞いてなーい
　チートじゃーん、それ」

怪我をしても、病気を負ってもたちまち治ってしまう

私はこの自分の体質が大嫌いだ

「…、呪力を封じればそれも効果はないだろう？そのまま火炙りにでもしてしまえ」

一度、痛い目見てもらった方が早い

A「…分かりました、死刑にしてみなさい」

五条「えぇー、僕置いてけぼりなんだけどー…」