【呪術廻戦】巫女と呪術師と呪いの王 I

・　　　宿儺side ページ21

その後女は俺の体を拭き、

傷を消毒した










A「よし、じゃあ治しますね」

宿儺「…は？」














なおすとはなんだ？


着物の袖を巻き白く細い腕を出した















A「跡も残らないですよ
　 ほら、あっち向いててください」







強引に背中を向けさせられた

…この女普段の俺ならもう首と体は離れている所だ





何故かその日の俺はそいつを殺す気は全く起こらなかった






A「……ﾁｭ」

宿儺「…は、？」

A「ﾁｭｯ…ﾁｭ」





何、してるんだこの女は？？？


傷口に接物してるのか？





宿儺「おい」

A「はい、終わり」







終わり？

…なんだ？


さっきまで血が流れ、激痛だった背中が今はもう全く痛く無い、


血も止まっている？







A「呪力が見えるならわかる？
　 反転術式」

宿儺「馬鹿にしてるのか見ればわかる」









だが何故接物を？

それが発動条件なのか？




だとしたらなんと卑猥な


気に入った









宿儺「……お礼をしないとだな」

A「お礼？いいですよ」








反転術式の使い手は稀だ

俺の手駒にして使ってやらんこともないな







宿儺「目には目を、歯には歯をと言うだろ？」









この変な女でしばらくは暇を潰せそうだ








A「一体何の話を……」


宿儺「頭が悪いな女、目には目を歯には歯をなら
　 接物には、接物…だろう？」

A「…いや！いやいやいや！！大丈夫です！！」






俺の言葉を聞いた途端、驚いた顔をした後焦った顔に変わる


コイツ…面白いな







俺から咄嗟に距離を取る女を俺は部屋の隅まで追い詰めた






宿儺「嫌なのか？」

A「嫌です！」

宿儺「なぜ？」

A「知らない人とそんな事しません」

宿儺「さっきしてただろう」







悔しそうに下唇を噛み締める女



宿儺「愉快愉快、女気に入ったぞ名を名乗ってみろ」

A「……」

宿儺「ほぅ？黙るなら接物するしかないな」




からかえば、からかうほど面白いやつだな

女の腰に腕を回し俺の体にくっつける

女の折れそうな腕は上で拘束させて身動きなさせないようにする





A「…斎宮A」



A…


いいおもちゃが出来たな









宿儺「Aか、これからもよろしく頼むぞ……ﾁｭ」

A「え？……ﾝｩ‼︎」






名前を名乗ったから接物しないとは言ってないからな




……？


なんだ？力が抜ける、、？？、

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