時を超えた贈り物 you side ページ5
A「うわー、これはまた酷いね」
五条「もうカッピカピじゃん、京都校のおじいちゃんみたい」
夏油「こら」
3人で私の封印されてた御神木の前に行くと
先に来ていた伊地知さんに案内された
その下には掘り起こされた跡があって
中には土で汚れてはいたけど木箱のようなものがあった
夏油「まぁ、この御神木の下にってことは、A関係って考えるのが1番無難だよね」
五条「A、何か見覚えある?」
2人にそう言われて木箱に近づいて見てみる
A「…いえ、記憶にないわ」
記憶にないって言ってももう1000年以上も前の記憶だから…
あまり頼りにはならないと思うのだけれど
伊地知「もう調査は終わっていますので、どうぞ中も見て見られては」
そう言って伊地知さんが木箱を取り出して私に渡してくれた
五条「ん〜、確かになんの呪力もないね」
夏油「本当にただの箱なのかな」
実際に手に持ってみると、想像していたよりも少し重くて
軽く木箱を振るうとカサカサと紙のような音がした
A「開けて見ましょうか」
結構長い間地面の下にあったからなのか蓋がなかなか開かなかった
痺れを切らした五条くんが、思いっきり乱暴に開けてくれた
…なんなら少し木箱がかけた
A「…これは、、、」
五条、夏油「「手紙、、?」
苦労して開けた木箱の中身には、
少し懐かしい匂いと、木箱に溢れんばかりの紙が入っていた
……もしかして、、
五条「手紙かぁ、はいはい、よくあるねこういうの」
夏油「おおかた、昔の人たちのものだろうね
自分が生きていた証を残したいって人たちがよくするんだ」
この字も、
こっちの字も
…この絵だって
これは、、
五条「うわ、何?それ」
夏油「あー、、花…だったものかな?時間が経ちすぎて面影がないけれど」
木箱はたくさんの紙、それと、他にもいろんな
本当にいろんなものが入っていた
それも、どれも全部
私には見覚えのあるものだった
A「………、」
五条「え、A?」
夏油「ど、どうしたんだい!?」
目から温かいものが流れた
これは…涙…?
もう涙を流したことなんてずっとなかったのに…
A「…ごめんなさい、ちょっと止まりそうにないわ」
涙を止めなければならいのに
私はその涙を、止められなかった
2人は涙を流す私を、そっと見守ってくれた
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バナナプリン - すッッッゴイ設定好きです!!✨🍌🍮呪霊に呪われてるっていうのも良いし、キャラとの関わりも良いし、すごく好きな作品です!!ジンとの絡みとかも楽しみにしてます!! (11月13日 0時) (レス) @page4 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みろく | 作成日時:2023年10月13日 14時