大切な人 夏油side ページ15
本当に、彼女は私たちに対しての警戒心がなさすぎる
話がしたいとAに伝えたら、秒で私の家に向かうと返事が来た
おかげでお風呂上がりの私は、慌てて散らかしっぱなしの部屋を片付けた
誤解を招かないために言っておくが、いつも汚いわけではなく
この間まで出張で家を留守にしていたため、散らかっていただけだ
彼女の家から私の家まではさほど距離が遠いわけではない為、Aはすぐに来た
そんな私の気持ちとは裏腹に能天気なAが家を訪れた時は、
私ばかりが緊張しているようで、少しAにムカついてしまった
それから、今日の出来事を話すとAはもうそのことを知っているようで、
Aの婚約者からの手紙を読んだみたいだった
……もしかしたら彼女はその婚約者の元に行ってしまうかもしれない
私は彼女と違って心は読めないから今Aが何を考えているのかわからないけれど、、
何があっても味方だってことだけは伝えておきたかった
A「…彼に逢いたいすごく逢いたい」
まるで心の声が溢れてしまったかのように小さくそう呟いた
やっぱり君は…まだ婚約者のことを……
そう思うとまた少し胸が苦しくなった気がした
A「だけどね、多分夏油くんが思っているようなことじゃないわ」
夏油「え?」
私の目を見つめるAは、笑顔を見せていた
A「彼に会って話がしたいのは本当よ…だけど私はもう
封印した人たちのことを恨んではいないの
それこそ、殺意なんて感情は全くない
だから私はそれを彼に伝えたいの
私は今、幸せに暮らしているってことと、
彼に出会えて私はすごく嬉しかったこと
私のために怒ってくれて嬉しいってことを伝えたいの」
そう言った彼女の手にはあの箱に入っていた勾玉が握られていた
夏油「…じゃあとりあえず君の婚約者を探すところから始めないとだね」
A「ええ…ありがとう夏油くん」
なんだろうこの胸騒ぎは…
嫌な予感がする、、、、
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←味方 you side
594人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「五条悟」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
バナナプリン - すッッッゴイ設定好きです!!✨🍌🍮呪霊に呪われてるっていうのも良いし、キャラとの関わりも良いし、すごく好きな作品です!!ジンとの絡みとかも楽しみにしてます!! (11月13日 0時) (レス) @page4 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みろく | 作成日時:2023年10月13日 14時