彼 you side ページ11
夏油くんと分かれた後、五条くんと少し食べ歩きをしてそのまま家に帰った
A「…どうして彼の名前が思い出せないのかしら、、、」
記憶を思い出してから、ずっと彼とのことを思い出していようとしたけれど、
彼と出会った時のことや、喧嘩した時のこと
彼を好きになった時のこと、たくさん記憶は思い出せたのに
どうしても彼の名前だけが思い出せなかった
自分の部屋のベランダに出て、紅茶を飲みながら彼が私宛にくれた手紙を見る
…？
随分前のものにしては、この手紙だけ新しいわね、、、
それでも、丁寧に破いてしまわないように、優しく手紙の封を開けた
“君にはたくさんの贈り物をあげたけれど、こうやって手紙を書いたのは初めてになるね“
手紙の始まりはまるで彼が目の前で話しているかのようだった
少しづつ、けど確実に彼のことを思い出してくる
“君を口説くのには沢山の時間がかかった
出会った時君は、誰にも平等で優しかったけれど、
同時に誰にも興味がないように見えたから“
優しい彼の性格が、字体にも現れている気がする…
“そういえば、君には少し恥ずかしくて言えていなかったけれど
僕は君に一目惚れをしたんだ
お金持ち、平民、貧乏人、それぞれ変わらず笑顔で優しく接している君に
僕は恋をした“
そうだ、彼は突然私の目の前に現れて、“好き“ではなく、
“たった今君に恋をした“初対面だった私に彼はそう告げた
…あの時は本当に驚いたな、、、
“2年、君を口説くのにかかった期間だよ
本当、骨が折れたさ
だけど、あの時の君の声、顔、匂い、全部覚えている
確か、542回目の告白をした日、君は少し困った顔で
けれど優しい笑顔で私の告白を受け入れてくれた“
542回…彼は初めて会った日から私に毎日会いに来て、私のどこを気に入ったのか
私がどれほど魅力的で、彼がどれほど私に惚れているのかを
毎日毎日話に私の神社に顔を出していた…
そんな一途で純粋でまっすぐな彼に私もだんだん惹かれていったんだったわね……
彼の手紙のおかげで、遠い遠い微かで溺れげだった記憶が鮮明になっていく
また嬉しくて、もういない彼に会いたくなった
誰もいない部屋で静かに私の頬を涙が流れた
涙を拭って、次の手紙を見る
A「………！！？！こ、れは……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 594人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「五条悟」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
バナナプリン - すッッッゴイ設定好きです！！✨🍌🍮呪霊に呪われてるっていうのも良いし、キャラとの関わりも良いし、すごく好きな作品です！！ジンとの絡みとかも楽しみにしてます！！ (11月13日 0時) (
レス) @page4 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みろく | 作成日時：2023年10月13日 14時
