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そしてライブ当日。
なおに髪の毛を可愛くしてもらって、準備バッチリ！
グッズも持っていざ会場へ！
まだ開演には時間があったから私たちは周辺をぶらつくことにした。
隣でウキウキしてるなおとは裏腹に、さっきから緊張しっぱなしの私。
なお「ねえちょっと大丈夫？開演までまだまだなの
に今からそんなんで最後まで持つのー？笑」
『ちょっと…お腹痛いかも…ううう…ごめん、
トイレ行ってくる…』
なお「じゃあ私はコンビニで薬とか飲み物買ってくるね！荷物持っててあげるから早く行ってきな〜」
『ありがとう、行ってくる…うう』
コンビニが遠かったから、近くにある駅のトイレに向かった。
『あれ、ここさっきも通ったかな』
さっきみた建物と似た建物が目の前にある。
見間違いかと思ってとりあえずまた歩いてみた。
『え、ここどこ』
どんどん道を進んでいるうちに知らない道に出てしまった。
…そうだった、私、方向音痴だった…。
現在地を表示しようとポケットに手を入れて、私は今自分が大変な状況だと気づく。
『…ない』
なおに預けた荷物の中に携帯を入れて行ってしまったのだ。
人気もない道で、携帯もなく財布も全部預けていた私は絶望的になっていて、お腹の痛さも限界になっていてその場にしゃがみ込んだその時、
「どうしたんですか？大丈夫ですか？」
腹痛とは裏腹に冷静な頭で、優しい声の人だななんて思いながら、
『ちょっと道に迷ってしまって…お腹が痛くて近くのトイレに行こうと思ったんですけど…』
どんどん痛くなっていくお腹に耐えるため顔を上げられず、下を向いてお腹を抑えながらそう言った。
「トイレならすぐそこにあるので案内しますよ」
『なんかすみません…ありがとうございます』
私を支えながら立たせてくれて、私はやっとその人を見た。
黒のトレーナーに黒のズボン、黒い帽子にサングラス。
見るからに変な人だけど今の私にとっては命の恩人だから迷わず着いていく。
無事案内してもらって、腹痛も治まった。
トイレから出ると全身黒の人が、「はいこれ。大丈夫？」と水をくれた。
それを受け取り改めて顔を見た私は固まった。
『ひ、平野くん？！？！』
「俺の事、知ってるの？」
『し、しし知ってます…』
「そっか、ありがとう。じゃあお大事にね。」
そう言って向こうに止まる車に乗っていった。
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凛音 - うぅぅぅ…！！夢主ちゃんと同じ立場になりたい…！！キリン様！このお話大好きです！ (2023年1月1日 22時) (
レス) @page34 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
キリン(プロフ) - #じゃがりこさん» ありがとうございます！なかなか話がまとまらない感じですが、これからも読んでいただけると嬉しいです(泣) (2019年3月30日 15時) (レス) id: ade1832552 (このIDを非表示/違反報告)
#じゃがりこ - すごくこのお話キュンキュンして大好きです！キリンさんの他の作品も読んでみようと思います！ (2019年3月29日 0時) (レス) id: 7a7d599785 (このIDを非表示/違反報告)
キリン(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます！嬉しいです！新作も構成を練っているので楽しみに待っていてください◎ (2019年1月29日 13時) (レス) id: af9f956275 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 面白かったです！キンプリのことをよくわかってないので占いツクールで面白い話を読むことが出来てうれしい。作者さん面白い話を読むので新作楽しみです。 (2019年1月27日 10時) (レス) id: f4898dbd5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリン | 作成日時：2019年1月19日 22時
