異能力97 ページ10
NOside
立原「本番は驚く暇もないぜ」
樋口「上が……私を始末すると?」
広津「今はない、だが明日は判らぬ」
樋口が真剣な表情で問う
樋口「私を嘲いにきたのですか?」
広津「私があなたの立場なら暗殺者が枕元に来る前に身の振り方を考え直す
ボスの直轄の遊撃隊である芥川くんと貴方は我ら武闘派組を動かす権限がある
だが我々を傅かせるのは権限ではない、芥川くんのもつ力への畏怖と崇敬だ」
そして広津も樋口に問いた
広津「樋口くん、芥川君の動けぬ今貴方に従いたいと思わせる何かがあるか?」
___________
______
__
樋口が一人ドアを開け、自分の部屋へと入る
樋口「ただいま……」
誰もいない、暗い部屋。
森の言葉を思い出す
ー 森「君は自分がこの仕事に向いていると思ったことはあるかね?」
樋口「っ……そんなの、あるわけないでしょ……」
___________
______
__
ドタドタドタ
警報が鳴り響くなか、武装した男たちが数名
芥川のいる医務室へと乱暴に入り込む
男は警戒して銃を向けるが、室内には意識のない芥川一人だとわかるとその銃口を下げる
ブチッ
そして、一人の男が医療機器のコードを引きちぎった
___________
______
__
ピピピピピ
樋口の携帯が鳴り響く、体を横にしていた樋口はその携帯を手に取る
樋口「はい、樋口___……っ何ですって!?」
電話を受けすぐさま飛び出してきた樋口
アジトの武器庫で拳銃やら手榴弾やらを詰め込む傍らには広津と立原の姿があった
広津「再思したまえ、上意に悖る」
立原「姐さん本気か?自 殺行為だぜ、芥川の兄貴を拐ったのは“カルマトランジット”の残党が雇った国外の傭兵だ、数が揃ってる上重火器でこれでもかって程武装してやがる」
広津や立原の言葉を樋口は無視して武器を手に取り続ける
立原「直にボスから奪還作戦の指示が来る、それまで待てよ!」
立原が樋口の腕を掴んで止めようとするも樋口はそれを振り払った
樋口「指示は永遠に来ません!芥川先輩個人を襲った密輸屋に対し組織をあげて反撃すれば他組織に飛び火して大規模抗争になる。それを避ける為上は構成員個人の諍いとして捨て置くつもりです」
その目には覚悟があった
樋口「……“芥川先輩は切り捨てられた”」
334人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シンア(プロフ) - 中也ァァァァァァァァ・・・「いい子だから出て来いよ」って・・・私だったら素直に中也のとこ行っちゃう・・・ (2022年4月4日 3時) (レス) @page47 id: a3f48aea4e (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» 神ですか!?ありがとうございます! (2019年8月22日 9時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - 国木田線路爆破事件も見れますよー! (2019年8月22日 8時) (レス) id: 65ffafad0a (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» DEAD APPIEまで!?あ、ありがとうございます!\(*T^T)/実は映画の番外編書こうか迷ってるんですよね… (2019年8月20日 11時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - どうもー!映画とかも見れちゃいますよー!(ΦωΦ)フフフ… (2019年8月20日 10時) (レス) id: 65ffafad0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レッドウルフ | 作成日時:2019年7月24日 23時