【文スト】第三章！オタクがトリップしたらチートで愛されました

異能力１２９ ページ42

敦「え！？なら疾く救援に」




そう言った敦くんを国木田さんは怪訝な表情で見たあと椅子から立ち上がった





国木田「俺の手首を掴んでみろ」





敦「へ？」





国木田「直ぐ判る」





そして、敦くんが国木田さんの手首を掴んだ瞬間





敦「！」






敦くんは国木田によって投げられていた





国木田「俺が武道の師匠から最初に教わった技だ、達人ともなれば汎百体勢から相手を投げ飛ばせる。俺は未だに師匠から一本も取れん

十把一絡げの刺客にあの人が負ける筈がない」








NOside



国木田の云う通り福沢は襲ってきた刺客を意図も簡単に投げ飛ばしていた




「あ……が……っ」




福沢「主に戻って告げよ“善き心掛けだ”と
狙うならば今後も私のみ狙え、若し私の部下に手を出せば、どんな手段を用いても貴君の頸を圧し折りに参ずる」




その眼光は獲物を刈る狼のように鋭かった






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私達はあのあと探偵社から敵の襲撃に備えて
旧晩香堂に移動をした






ｶﾞﾀﾝ






『社長』





私の言葉に皆の視線が一斉に社長に集まる






福沢「社の鏖殺を謀るマフィア、社の簒奪を目論む組合(ｷﾞﾙﾄﾞ)、この両雄より探偵社を守らねばならぬ…太宰 説明を」





太宰「はあい、組合(ｷﾞﾙﾄﾞ)は資金力にマフィアは兵の頭数に優れます。正面から搗ち合えば探偵社と雖も脳天が弾け飛びます。
そこで、我々は人員を守勢と攻勢に分割し奇襲戦法で姑息に抗います」





……姑息って堂々と言ったなこの人






太宰「守勢の要はなんと言っても、ここで与謝野先生、そしてAちゃんを守ること。
先生の治癒能力があれば死なない限り全快できますからね、嬉しいかどうかは別として」





賢治「ｱﾊﾊﾊｯ」





敦(いや笑えないよ……)





うん、本当に笑えないって…
私もできるけど出来るだけやりたくないもん





太宰「あと、Aちゃんを守るのは必須です
この戦争、彼女が勝利の鍵を握っていると見て
まず間違いないですから」


守勢_福沢 乱歩 与謝野 賢治 A







太宰「そして、攻勢は二組に分割……
谷崎くんの隠密能力と_」


攻勢「甲」_国木田 谷崎






太宰「私の異能無効化で敵の横合いを叩く」


攻勢「乙」_太宰 敦







太宰「この戦の肝要はこの拠点を隠匿する事、そして、Aちゃんを守ること。
彼女が敵に利用されれば探偵社は終わりですから」ﾆｺ






戦いの火蓋は切って落とされた。

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