１２２ ページ23
.
ci「いやー、お見苦しいところを…取り乱してすみませんでした…」
しばらくして、目を少しだけ腫らしたチーノは部屋の隅の方でしゅん…と小さくなり謝罪の言葉を述べていた。その顔はどこかほんのりと赤くなっている
途中で恐らく自身のやることを終えて追いついて来たらしいシンペイ様が部屋へ入った瞬間に「え、何これどーゆう状況？」と混乱なさっていたのも記憶に新しい
そしてついに全員が集まった中、グルッペン様が全員をぐるりと一瞥した後に静かに口を開いた
gr「まぁ色々あったが、改めて紹介する」
その言葉にチーノへと向いていた視線が私へと再び集結した。赤、青、黄、緑、紫と色とりどりな瞳が私を映す、キラキラと輝き宝石のような瞳が
gr「こいつの名はA・クランウェル。さっき本人が言った通り此度の戦争の戦利品だ」
「………戦利品なぁ…」
「こいつ、そんな凄いやつなん？」
特徴的な豚さんのピンバッヂを付けた赤いニット帽を被り、黄色いオーバーオールを着用する彼が指さし尋ねてきた
それにグルッペン様が答えようとする前に私は先に自分自身でその問いに答える
『いえ、私は何も出来ない無能です』
「えっ？」
私から返事が返ってくると思っていなかったのか、身体を少し跳ねさせ反応された。そんな私を見ながらグルッペン様はため息混じりに発言した
gr「まぁ、ここで俺やチーノが“その事”にとやかく言っても正直あまり意味が無い。こいつが本当に無能なのかどうかはお前らもそのうち分かるだろ」
「そのうちって…えらい
ci「別に…皆さんもどうせこれから自ずと分かってくることですし、」
gr「俺は正直、その方が面白そうだし」
「グルッペンさん貴方、隠す気０ですね」
gr「自分に正直と言ってくれ」
少し顔を歪めながらそう言うチーノと全体的に色素が薄い彼が言った言葉に満足気に返すグルッペン様。周りの彼らはそんな２人を訝しげに見つめる
そんな中で、とある一人の儚げな雰囲気を纏う男性がその和から脱して私の手をスっと取った
「こんにちは、麗しいお嬢さん。僕の名前は鬱と申します、どうぞ気軽に鬱くん♡又は大せんせっ♡と呼んでくれたまえ」
『えっ？』
ut「確かAちゃんだったよね？良ければこの後２人きりでお茶でも如何_」
先程のチーノのマシンガントークを彷彿とさせるようなテンポの早い言葉を聞いていたその時、
___スパァンｯｯ！！と痛快な音を立て目の前にあった鬱様の頭が勢いよくはたかれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 925人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
