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gr「落ち着いたか」
『…はい』
グルッペン様のおかげで幾分か気持ちが楽になる、漠然とした焦りや不安が無くなった訳では無いが先程よりかはマシだ
gr「すまん、ぺ神、Aが呼吸困難になりかけた。念の為に診てくれ」
sn「え…はぁ！？」
一度落ち着いて息を吸っていれば、シンペイ様が焦った表情を隠さずに慌てて戻ってきてくださる。その姿に再び申し訳なさが込み上げて来た
私はまたご迷惑をお掛けしてしまっている
sn「息は正常に吸えてるね、袋は…必要ないかな。一度ゆっくり呼吸してみよう」
「吸って、吐いて…」と指示されるまま呼吸を繰り返せば通常の呼吸が戻ってくる、そんな私を横目にシンペイ様はグルッペン様をジロっと睨んだ
sn「人が気を利かせて席離れてたのに何してん？この子薬抜けたばっかりだってこと忘れた？情緒不安定になりやすいこと知っとるよな？」
gr「わ、悪い…少し確かめたかったことがあっただけでここまでなるとは思わんかったんや」
「は？」と割と本気な声色で反応したシンペイ様に構わず、グルッペン様は改めてもう一度私に向き直った
gr「やはりお前は“人形”だな」
心臓が鳴る。初めてこの方に言われ、次第に自分でも理解をするようになってしまったソレは今の私を動揺させるには十分であった
gr「両親の指示が無ければ自分で何も出来ない操り人形。そんなお前は今、自分が生きる意味を失いかけたのでは無いか」
『…』
彼から降り注がれる言葉たちは全て自分の心を見透かしているような気がして、何も言えなくなってしまった私に…彼は続ける
gr「そんなお前に良いことを教えてやろう」
と。
『良い、こと…』
gr「あぁ、お前はな…俺の婚約者だ。余程のことがない限りいずれは俺のもんになる。そんときお前は両親から離れなあかん」
口調が砕けた。そういえばさっきグルッペン様はクランウェル嬢ではなく、私のファーストネームを呼んでくださっていた気がする
私に少し気を許してくださった証拠かもしれないと脱線したようなことを思うと同時に、遅れて彼に言われた意味を理解した
両親から完全に離れる…それは今の“人形”な私にとっては死をも意味する
『ならば私に…どうしろと言うのですか』
絞り出したような声だった
けれどその声はきちんと目の前の彼に届いたようで…しっかりとグルッペン様から答えが返ってきた
gr「お前に生きる意味が無くなるのなら、俺の為に生きろ。生きる意義が見つからないのなら、俺を生きる理由にしろ
俺に全てを捧げろ、A」
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
