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そんな思考がフッと脳を過ぎり、慌てて頭を振って考えを振り払う。別にコイツが誰のものだろうと俺には関係ないだろうと
zm「！見えたな…」
大幅なショートカットと全力で走ったおかげか、あっという間に我々国の入口が見えてきた
まぁ、めんどいし正面こと正門から許可を取って入る気などさらさらないので俺がいつも抜け道用に愛用している壁に足をひっかけひょいひょいと登っていく
人一人担いで登ることなんてざらにあるので慣れているからか何の問題もなく壁の上まで到達することが出来た
zm(それにしても検問所の連中、俺がわざと気配出してみても気づかんとか戦争中やってのに気が抜けてるんちゃう？)
(今度ちゃんと注意せんとあかんかもな、)と自分の行動を棚にあげながら考え、俺は今度は屋根の上を走り始める。木と違って足場がきちんと安定するため幾分か余裕もでてきた
zm「お、」
するとその余裕からか自分の視界に自然と写り込む我々国の夜景。我らが国民が生きる眩しい光の証たち
俺はこの光景が好きだ
zm「そういやAもあんとき夜景見てたよな、」
屋根の上でパーティーをサボっていれば、唐突に現れた気配を消せる不思議な女。そんな彼女は、自分の国の夜景に対して綺麗だと声を零しながら眺めていたことを思い出す
コイツの、全てを見透かしているようで本質は何も知らない無垢な澄んだ桃色の瞳を
『ん…』
zm「！」
そのとき、寝ているはずのAにパーカーの胸元を弱く握られた。俺が動いて少し体制が崩れたことによる無意識の反射だろう
それは分かっている、ちゃんと分かっているのに
zm「なんや…これ」
解こうと思えばいつでも解けるその手を、パーティーか何かで俺の腕へ自分の腕を執拗に絡ませてくる女を振り払うかのと同じようにする気には何故かなれなくて
むしろ、……
zm「…くそっ、」
出会って、接して、その時間を全て足したとしても一日にも満たないような女だぞ
そんな女にチーノが入れ込んでるからなんだ、グルッペンがコイツを婚約者にしたからなんだ、そのことに対して心臓が痛むのは何故だ
痛くて、苦しくて、何かを吐き出したくなるのにコイツが俺を頼るかのように服を握ってきてくれただけで…その痛みが消えていくのは何故なんだ
知らない、俺はこんな感情を知らない。もしかしたら単純に俺の体調が良くないだけなのかも
zm「ペ神にでも聞くか」
自然と再び走り出した俺の頬を撫でる夜風が、どうしてかさっきよりも少しだけ冷たく感じる気がした
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
