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「ｯ、」
お父様が目に見えて動揺しているのが伝わる
だが、その理由は今提示された“利益”の部分だけでは無いのだろう。今の台詞でグルッペン様は、クランウェルの財産より価値があると暗黙に示したものがある
それが…
「お…前は、俺の国よりも、クランウェルよりもAの方が価値があると言いたいのか」
『っ！』
そこだ。あろう事かこの人はクランウェルの土地、財産…その他の様々な資源を奪うことよりも“私”を自分たちへ差し出せ、と言っているのだ
gr「そう言ったつもりだったが…真意が伝わらなかったか？」
明らかに相手を煽っているようにしか聞こえないその口調を向けられたお父様、それに再び激高するのではないかと幼い頃からの癖で目線を下にそらす
だが、次に聞こえたのは
「……ﾌｯ ﾊﾊｯ ｱｯﾊｯﾊｯﾊｯ！」
お父様の、高笑いだった。予想の斜め上の行動に私は思わず顔を上げてお父様を見つめた
ci「…ﾁｯ 何笑てんねん」
チーノが威嚇するようにナイフを食い込ませても、先程のように肌を切り裂きそうになるナイフを恐れる様子はなく、お父様は笑いを抑えることに必死になっている
「あー…いや、すまんすまん。俺は今の状況が理解できないほど馬鹿じゃないが…おい、グルッペン・フューラー」
gr「なんだ？」
「まさかお前、この俺に国と娘の２つを天秤にかけろと言うんじゃないだろうな？」
可笑しくてたまらない、まるでそんな風に言われたセリフは「そんなもの悩むまでもない」といったような意図が含まれている気がして
上げたばかりの顔が、何故か痛む心が静かに沈んでいくのと同じように下を向こうとしたその時、
gr「何を言ってる。いったい誰がこの選択肢をお前が選ぶ…なんて言った？」
「…は？」
gr「俺が今交渉しているのは
『！？わ、わた、し…？』
名前を呼ばれその動作は止まった
そして今の言葉の真偽を図ろうとするも彼はニヤニヤと笑い続けるだけで何と答えない。ただ、その笑みを見て私の聞き間違いではなかったことを確信してしまう
「おいｯ何故コイツに俺の国の命運を委ねなくちゃいけないんだｯ…！国王は俺だぞｯ？！」
gr「“現時点”ではな」
ci「国王サマ今自分で仰ったじゃありませんか！今の状況が理解できないほど馬鹿じゃないって。今、俺がこのナイフでアンタの首を掻っ切ったら…国王の座は空いてまうやん？」
「なｯ…！！」
gr「次期女王には様々な経験をさせなくては」
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
