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「応えてくださいよ…戦争屋、我々国さん」
gr「……」
グルッペンの顔に影が差す、かの総統閣下が少し俯いたのだ。図星を付かれ国の地位を揺らがせてしまうか不安で何も言い返せず、言葉に詰まっているのだろうか
「おや、図星でしたか？」
あぁ…なんて好機。これでルイス様に自分がいかに有能か証明出来る、この成果を見てもらえる。
背後に控えているトントン・シュヴァインも自身のトップが何も口を出せないのなら自分も出せるわけが無い…ここで畳みかけろ
そう考えたファラムは口に浮かぶニヤケを敢えて抑えずに再び言葉をつむぎ出す
「いやいや良いんですよ、そんなのお互い分かりきっていた事じゃないですか！婚約というものはそういう前提があってこそ理論が成り立つものなのですから！負い目を感じる必要など何処にもないのです」
グルッペンの肩が僅かに震えるのが見える、自分は“あの”グルッペン・フューラーを“萎縮”させてしまっているのか…なんたる、なんたる愉悦！
その身に余る考えがファラムのトリガーを外してしまったのか、口から吐かれ続ける言葉は止まる気配がない
「逆にこちらは安心さえしているんですよ。相手の目的がわからず関わりを持つと碌な事がないですからね、戦争に発展してしまったこともあるほどですし、しかも今回は“我々国”が相手だなんて！
我々はいったいどうすればいいか常々見かねていたところで_「ｯﾌ」……グルッペン総統閣下？」
gr「フッハッハッハ！」
グルッペンの肩が先程よりも激しく震え始める、それと同時に聞こえてきたのはまるで今まで喜劇を見ていたかのような笑い声だった
gr「失礼…随分色々と考えたのですね、ファラム宰相！此方としては的外れも的外れで聞いていて笑いが堪えきれませんでした…！」
「なっ、なに、を…？」
gr「私がクランウェルの土地を狙っていると！そんなの笑い話にも程がある！そんなもの」
微塵も興味が無いのに
「は、、？」
今度はファラムが萎縮する番だった。いや、グルッペンは元々込み上げてくる笑いをこらえているだけだったので萎縮などしていないのだが
背中が妙に涼しい、冷や汗が流れる、目がとび出そうなほど見開かれる…目に見えて明らかな“動揺”
gr「確かに“俺”は会ったことも見たこともない女に婚約を申し込んだ、それは事実だが…そこに政治的戦略など何もないゾ」
「期待に応えられなくて申し訳ないな」と少しも悪びた様子もなく笑う彼にトントンは溜め息を吐き、ファラムは息をヒュッと掠れたように吸った
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
