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そんな目の前の２人の考えが読めるはずもないファラムは急ぎ早に本題へ本題へと話を進めていく
「しても驚きましたよ。今まで我が国と貴国の我々国はほとんど接点がなかったと言っても過言では無いのにも関わらず“婚約の申し込み”とは！」
gr「それが、なにか？」
「あぁ、申し訳ない。お気を悪くなさらないでください…！あくまで第三者視点で物事を述べた迄です。
それにこれも全て“今まで”の話！グルッペン総統閣下とA王女が正式に“婚姻”を結べばお互いの国はこれからより発展していくでしょう！」
gr「……そんなふうに言っていただけるとは、心の曇りも晴れるというもので」
ペラペラと息継ぎをする間もなければ相槌を打つ間もないようなファラムのマシンガントークに少々圧倒されつつも、友好的な表情を崩さないところは流石国のトップというものか
けれど、グルッペンのその笑みもファラムが次に言った言葉で崩れ落ちることとなる
「で、込み入った話…何故A様なのです？」
gr「…何故、とは？」
「いえね？私実は気になったんですよ。
その話はグルッペンもトントンも知っている、いや知っていたの方が表現として正しいかもしれない
なぜならば、諜報役であるチーノがクランウェルに潜入しているこの２年という月日で彼らも独自でそれぞれこの国を徹底的に調べあげたのだから
大切にしている、人目に出していない、その言葉達の裏でさえ分かるほどに
gr「そのようですね、自分も実際に対面したのは今回が初めてです」
「おや、ご存知でしたか。ならば尚更不思議だな…貴殿は会ったことも、ましてや見たこともない一国の王女に噂だけで婚約を申し込んだので？」
gr「端的に見ればそういうことになるでしょうな」
「ほぅ…改めてお聞きしましょう、何故です？貴方のこの婚約に対する目的は？土地ですか？資材ですか？財産？それとも…王族の“血”ですかね？」
ファラムはグルッペンたちに対する問い方に多少の問題はあれど、その内容は最もだった
会ったことも見た事もない噂だけの王女。誰もがそんな人間と他国のトップが婚約するだなんて言えば、目的は彼女ではなく彼女の背後にある“国”だろう
何かしら目的がなければ婚約する意味が無い、と
「これから身内になるかもしれないんですから仲良くしましょう？ほら、応えてくださいよ…」
戦争屋、我々国さん
gr「……」
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
