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“「失礼、少々お時間よろしいですかな？」”
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物事を語らせて頂く時はAとグルッペンが共にダンスを踊り終えた辺りまで遡らせてもらう
２人のダンスは周りが思わず感嘆の息を零してしまうほどに美しく、多くの人は近くに居た人と「今のは素晴らしかったな」「あぁ、さすがだった」などと賞賛を含めた感想を言い合っている
gr「ｯ…;;」
そんな中、話題の張本人であるグルッペンはフロアの中心から外れたところで静かに冷や汗を流していた
それは何故か…“彼ら”と親しい者なら難しい推理などせずとも答えは明らかになるだろう、現に他我々国幹部らは「これは自業自得」と言わんばかりの顔でグルッペンを遠巻きに眺めている
「いやぁー…」
gr「！」ﾋﾞｸｯ
そんな雰囲気を察してか否か、グルッペンが冷や汗垂れる原因である“圧”を発している彼は口を開いた
「クランウェル嬢とのダンス、ホンマに流石やったよ。グルさん」
gr「そ、そうか…？“トン氏”…」
tn「もちろんやろ。俺、あんさんらのダンス中に何回
gr(怖っ…;)
トントンは表面は社交場ということもありとても優しい笑顔を浮かべている…が、
言いつけを破って堂々と目立った自分に対し、その笑顔の裏には悪魔のような顔が隠れていることを隣に立つグルッペンは悟っていた
どうにかしてこの空気を打破したいと考えても、先程も言った通り他幹部は我関せずといった風に薄情にも手を差し伸べてくれる素振りも見せない
gr(おい、お前らの上司がピンチなんだが？？)
どうしたものか、とグルッペンが思わず頭を抱えたくなった時
「失礼、少々お時間よろしいですかな？」
自分達より幾分か年が上の１人の男が声をかけてきたのだ
gr「！…貴殿は_」
グルッペンは男にチャンスとばかりに意気揚々と対応しようとしたのだが…そこで言葉が詰まってしまう
それに隣にいるトントンも怪訝な表情をし、目の前の男も頭に疑問詞を浮かべていた
彼が吃ってしまった理由は一つ
gr(コイツ、名前なんだっけな)
目の前の男の名前が思い出せなかったから
いや何も別にふざけている訳では無い
ここで一つ確認しておこう。彼…グルッペン・フューラーという男が今最もこの場で興味を持っているものはなんだろうか
他国との交友？違う。なら美しい曲とダンス？違う。だったら美味しい料理？…どれも全て不正解
彼の興味はただ一つ
“『グルッペン様』”
A・クランウェルという人形のみ
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
