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チーノの表情から本当に私のことを心配してくれたことは目に見えていた
城の使用人達は給金が貰えるという事だけで私の世話する、そこに信頼や愛情などの感情は一切ない
彼は２年前、城の執事雇用試験をトップの成績でクリアして私の専属執事となった。顔合わせとして初めて会った時のことは今でも覚えている
“ci「チーノ・ガオナァと申します、この度A様の専属執事となりました！」”
と、わかりやすいくらい取り繕った笑顔でニッコリと笑い自己紹介をしてきたチーノに初対面ながらだいぶ呆気に取られた
(この人、絶対何か隠してる)と直感でわかるくらいチーノは嘘くさかった、ほとんどの人は全然気づいてなかったみたいだけど
けど、私にはこの人が何を隠して何の目的でこの城に雇われにきたのかなんてどうでもよかった。どうせチーノも他の人と同じだと思ってたから
でも…
“ci「これからは誠心誠意、A様に尽くしましょう。よろしくお願い致しますね！」”
“『…ぇ』”
嬉しかった。その言葉が例え私に取り入る為の嘘だったとしても、チーノは“私”に尽くすと言ってくれたんだ
みんなが尽くす両親ではなく、私の為に尽くすと。私の専属だからかもしれない。彼にとっての目的に私が必要なだけかもしれない…
それでも彼は私を通して両親を見るのではなく、私だけを見てくれた
“『…よろしく、チーノ・ガオナァ』”
“ci「！……はい」”
チーノの本当の目的は今でもよく分かっていない。どこかからの
他に唯一分かっている事といえば…
(いつか、チーノも私の前から居なくなる)
ただ、それだけ
ci「〜…って、A様？俺の話を聞いてます？」
『…あ、ごめんなさい。少し考え事をしていて』
その返答にチーノは「もぉー…」と珍しく年相応の顔をしてそう零した。普段の装いから忘れることも多いが、彼の年齢はなんと私の一つ年下である
ci「…失礼します」
『…？チー_わｯ…！』
視界がいきなり高くなる。チーノは目の前で片膝をついたと思いきや、私の膝裏に腕を入れて軽々と私の体を持ち上げたのだ
困惑する私にチーノは呆れるように溜息をひとつ吐いてから口を開く
ci「また転ばれても困りますし。右足、怪我してるんでしょう？」
『ぇ…何でわかったの』
ci「わかりますよ、そんくらい」
「貴女のことですから」と言う彼は眼鏡の奥でひどく優しい目をしている
それを間近で見てしまった私は、腕の中で大人しくするしかなかった
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くーね(プロフ) - すいません勘違いかもしれませんほんとにすいません (5月13日 13時) (
レス) id: a173ffbdec (このIDを非表示/違反報告)
くーね(プロフ) - ぱくりと思われる作品を見つけましたのでご報告させていただきます。他界隈なのですが、内容が類似していますので、あとタイトルがあまりに似すぎているという点から。bibiをカタカナで作者検索をして頂きますと、上の方に見つかります。1度ご覧になられて欲しいです (5月13日 13時) (レス) id: a173ffbdec (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - イヴさん» イヴ様ご指摘ありがとうございます…！申し訳ございませんでした、何故ロシアと書いたのでしょう…きっと私のその時の気分がロシアだったんだと思われます((( 設定込みで再記述させて頂きました！本当にありがとうございます！ (2022年10月22日 23時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - 初コメですいつも楽しく読ませてもらっています! 一つどうしても気になることがあって、25話（26ページ）の外国語の文なのですが、おそらくロシア語ではなくドイツ語だと思うのですが…… (2022年10月22日 22時) (レス) @page26 id: 3c45d8534d (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - ｴﾘﾝｷﾞさん» レスを忘れていて本当に申し訳ありません…！！そうですね、少し参考にしていますw 感情移入してくれて私としても嬉しいです、ありがとうございます…！ (2022年8月21日 16時) (レス) @page2 id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年7月26日 12時
