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いつも通りの朝。今日も私にとって何の変哲もない一日が始まると思っていた
チーノに先導されて食堂へ入り、椅子へ腰を落としたと思えば…お父様の口から衝撃の言葉が飛び出したのだ
“「お前に、婚約を申し込んできた方がいる」”
聞いた瞬間は自身の耳を疑い、驚きのあまり言葉を失ってしまう。だが、正直なところ私が驚いたのは婚約を申し込まれたことでは無かった
お父様が婚約の話があると私にそれを伝えたこと、そのこと自体に驚いたのだ
事実、私へ婚約を申し込んでくださった男性は今までに何人かいたらしいのだが…全てお父様とお母様によって門前払いだったと聞く
(つまり、今回の婚約は…)
私は一度静かに呼吸を整えてお父様に尋ねた
『それは…何方からの、申し出だったのでしょうか』
お父様は水の入ったグラスを傾けて口に含んでから、後ろに控えていたメイドへ目配せをした。そのメイドは一枚の手紙を私へ差し出してくる
『これは…？』
「いいから、読みなさい」
言われたままに蝋封で閉じられていた形跡のある部分を開き、中にある手紙を丁寧に取り出す。
そこには男性にしては柔らかく綺麗な字で私に婚約を申し込みたいという節の文章が書かれていた。書かれている名は…
『我々国 グルッペン･フューラー…』
ｺﾞﾝｯ！
その名を声に出して読んだ瞬間、何かが壁にぶつかるような音がした。何の音かと正体を知る為に背後を振り返ると_
ci「ッ〜…！」
チーノが頭を壁にぶつけたらしく、恐らくぶつけたであろう所を抑えて痛みに悶えていた。聞こえてきたのは結構大きな音だった為、心配になる
「チーノ、どうかしたか？」
ci「い、いえ……申し訳…ありません…少し、目眩がしただけですので…ご心配なく…」
余程ぶつけた所が痛むのだろうか、小刻みにプルプルと体が震え続けている。言葉もどこか辿たどしい
お父様はチーノに対して「そうか」と卒なく答えてから私に目を向けた
「昨日の朝に届いたものでな、急いで確認を取ったところ差出人に間違いはないそうだ」
つまりは私は、あのグルッペン総統閣下に婚約を申し込まれた事は間違いはないということだ
未だに信じることが出来ずに、手紙にもう一度目を落とす。すると最後に言語が異なる文を見つけた
【Rosen können niemals Sonnenblumen sein und Sonnenblumen können niemals Rosen sein. Alle Blumen sind auf ihre Art schön】
この文の意図は何なのだろう
『…
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くーね(プロフ) - すいません勘違いかもしれませんほんとにすいません (5月13日 13時) (
レス) id: a173ffbdec (このIDを非表示/違反報告)
くーね(プロフ) - ぱくりと思われる作品を見つけましたのでご報告させていただきます。他界隈なのですが、内容が類似していますので、あとタイトルがあまりに似すぎているという点から。bibiをカタカナで作者検索をして頂きますと、上の方に見つかります。1度ご覧になられて欲しいです (5月13日 13時) (レス) id: a173ffbdec (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - イヴさん» イヴ様ご指摘ありがとうございます…！申し訳ございませんでした、何故ロシアと書いたのでしょう…きっと私のその時の気分がロシアだったんだと思われます((( 設定込みで再記述させて頂きました！本当にありがとうございます！ (2022年10月22日 23時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - 初コメですいつも楽しく読ませてもらっています! 一つどうしても気になることがあって、25話（26ページ）の外国語の文なのですが、おそらくロシア語ではなくドイツ語だと思うのですが…… (2022年10月22日 22時) (レス) @page26 id: 3c45d8534d (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - ｴﾘﾝｷﾞさん» レスを忘れていて本当に申し訳ありません…！！そうですね、少し参考にしていますw 感情移入してくれて私としても嬉しいです、ありがとうございます…！ (2022年8月21日 16時) (レス) @page2 id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年7月26日 12時
